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Aztekium hintonii

アズテキウム・ヒントニー

Aztekium hintonii アズテキウム・ヒントニー

希少なサボテン、ヒントニー

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ニア垂涎の希少サボテン、“アズテキウム・ヒントニー”です。


メキシコ北東部、ヌエボ・レオン州のシエラ・マドレ・オクシデンタル山脈(Sierra Madre Occidental)が原産です。
ごく一部の限られた地域の、カルシウム分の多く含まれる結晶質石灰岩(大理石)で形成された岸壁にへばりつくように自生しています。

種小名の 'hintonii' は、発見者であるイギリス系のメキシコ人プラントハンター、ジョージ・セバスチャン・ヒントン氏(George S. Hinton)の名に由来しています。
日本では“雛籠”という和名が与えられましたがほとんど使われず、一般的には種小名どおり“ヒントニー”と呼ばれています。

1990年に記載された新種のサボテンで、この種が発見されるまで長らく一属一種のみとされていた希少サボテン、'Aztekium ritteri'(花籠)と同じアズテキウム属に分類されます。
またアズテキウム・ヒントニーと同じ場所に自生していた一属一種の珍種サボテン、'Geohintonia mexicana'(ゲオヒントニア・メキシカーナ)も同時に発見されました。

球状から円柱状をしたサボテンで、成熟した株でも直径10cm弱、高さ20cmほどの大きさにしかなりません。
基本的には単頭で育つことが多いのですが、長い年月を経た古株は株元から仔吹き、群生することがあります。

10-18に分れた稜は鋭角に尖っており、稜沿いにうっすらと綿毛状の刺座(アレオーレ)が残り続けます。
硬質の表皮は灰色がかった薄い緑色をしており、その表面はとても細かい無数の溝で覆われています。
この溝がヒントニーの最大の魅力。自然界の造形美を感じるところです。

球体の成長点付近は綿毛状の刺座(アレオーレ)で覆われており、その中心からマゼンタカラーの小さな花を咲かせます。

ひしゃげた形状が特徴の花籠に比べて、完成された形状をしたヒントニー。
小さな株のうちは幾何学的ともいえる整然とした形をしていますが、年数を経るにつれ花籠に勝るとも劣らない凝縮された枯れた趣きが出てきます。

ちなみにサボテン属の中でもっとも成長の遅いとされる花籠ほどではありませんが、ヒントニーも同じく極めて成長が遅く、1年に数mmも成長しません。
そのため接ぎ木で栽培されることが多くあります。

新種として発表されてしばらくは乱獲や密漁が横行しましたが、近年は厳重に保護されています。

過去に採取された株以外に野生株が今後入荷することはほぼないためか、花籠同様とても高価なサボテンの一つとなっています。
希少性や価格は抜きにして、とても魅力溢れるサボテンなので、トゲモノ以外のちょっと変わった種が好きな方にはお勧めの一種です。


【科・属】

Cactaceae Aztekium
サボテン科アズテキウム属

【原産地】

メキシコ - ヌエボ・レオン州 シエラ・マドレ・オクシデンタル山脈(Sierra Madre Occidental)

【置き場所】

年間を通して明るい場所で管理します。
アズテキウム・ヒントニーは日光が強いと表皮がカザブタのようになって焼けてしまうため、寒冷紗などで適度に遮光した環境で管理しましょう。
とくに真夏の西日や、長期間断水する冬は日焼けやすいので注意しましょう。
ただし、あまりに日光が不足すると球体が徒長したり、腐敗してしまいます。

またアズテキウム・ヒントニーは蒸し暑さを嫌うため、風通しの良い場所で管理します。

【水やり】

春から秋にかけての、気温が高い時期に成長します。
アズテキウム・ヒントニーはその見た目にすぐわず、成長期は意外に水を好むため、用土が完全に乾き切る前に水やりします。

ただし大きな株ほど、潅水と乾燥のメリハリをつけて水やりするようにします。
水やりする際は風通しの良い場所で水やりし、用土が長時間湿ったままにならないように注意しましょう。

寒さが厳しくなる寒冷期は基本的には断水気味に管理します。

休眠期でも小さな株は細根が枯れないように、ごく少量の水やりをする場合もあります。
休眠期中に水やりする際は、天気の良い暖かい午前中にごく少量だけ水やりしましょう。

【肥料】

成長期に数度、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

アズテキウム・ヒントニーは断水した状態ではある程度の寒さに耐えることができます。
ただし小さな株や、日照時間が短い場所で管理する場合は暖かい場所で越冬した方が安全です。
冬の寒さよりも夏の蒸し暑さに気をつけましょう。