isla del pescado-手織りテキスタイル-ヨガマット-多肉植物-販売

Geohintonia mexicana

ゲオヒントニア・メキシカーナ

Geohintonia mexicana ゲオヒントニア・メキシカーナ

長い年月を経て育った自根株

Geohintonia mexicana ゲオヒントニア・メキシカーナ image_1 Geohintonia mexicana ゲオヒントニア・メキシカーナ image_2 Geohintonia mexicana ゲオヒントニア・メキシカーナ image_3 Geohintonia mexicana ゲオヒントニア・メキシカーナ image_4 Geohintonia mexicana ゲオヒントニア・メキシカーナ image_5
属一種の希少サボテン、“ゲオヒントニア・メキシカーナ”です。


メキシコ - ヌエボ・レオン州のシエラ・マドレ・オクシデンタル山脈(Sierra Madre Occidental)が原産で、石灰岩でできた岸壁にへばりつくように自生しています。

属名の 'Geohintonia' は、このサボテンの発見者であるイギリス系のメキシコ人プラントハンター、ジョージ・セバスチャン・ヒントン氏(George S. Hinton)の名と、“土地、大地”を意味する接頭辞 'geo'の合成語です。

1992年に新種として記載されたサボテンで、希少種として知られる“アズテキウム・ヒントニー”(Aztekium hintonii)とほぼ同じ場所で発見されました。
発見された当初はヒントニーと別種の自然交配種として考えられていましたが、DNA判定の結果、近縁ではあるが完全に独立した種であるとの判定があり、この種のために新たに属が新設されました。

ギザギザと沢山の稜をもった球形のサボテンで、成熟した株でも直径10cmほどの大きさにしか成長しません。
青灰色をした淡い色の表皮を持ち、表面は粉吹いたようなマットな質感をしています。

稜のところどころからは基部が薄い茶色になったトゲが生えます。トゲは小さく、成長とともに脱落していきます。
また、成熟してくると成長点付近は綿毛状のアレオーレ(刺座)で覆われていきます。

球体の基部はコルクのように木質化していき、年月とともに風格が出てきます。
ちなみにゲオヒントニア・メキシカーナの根はとても細く貧弱なのですが、自生地の岸壁にへばりつくためにそのように進化したのでしょうか?

暖かい季節になると濃いピンク色をした花を咲かせます。花の色や形もヒントニーに似ているため、当初自然交配種と考えられたのもうなづけるものがあります。

自生地が同じであるアズテキウム属とともに、数あるサボテンの中でも成長が非常に遅いことで有名で、10cm近い大きさに育つまでには何十年という年月がかかるようです。

枯れた味わいのある株姿、一属一種というユニークさ、近年まで発見されなかったという希少性、、珍種好きならなんとも惹かれる特徴をもっているゲオヒントニア・メキシカーナですが、自生地では絶滅寸前まで追い込まれているとのこと。

元々非常に限られた狭い範囲にしか自生していないうえ、成長も遅く個体数も少ないために、発見されて間もなく心ないコレクターに乱獲されてしまったようです。
幸いにも種から育てられた繁殖個体がまれに出回るので、手に入れた方は大事に育ててあげてください。


【科・属】

Cactaceae Geohintonia
サボテン科ゲオヒントニア属

【原産地】

メキシコ - ヌエボ・レオン州 シエラ・マドレ・オクシデンタル山脈(Sierra Madre Occidental)

【置き場所】

年間を通して明るい場所で管理します。
ゲオヒントニア・メキシカーナは日光が強いと表皮がカザブタのようになって焼けてしまうため、寒冷紗などで適度に遮光した環境で管理しましょう。
とくに真夏の西日や、長期間断水する冬は日焼けやすいので注意しましょう。
ただし、あまりに日光が不足すると球体が徒長したり、腐敗してしまいます。

またゲオヒントニア・メキシカーナは蒸し暑さを嫌うため、風通しの良い場所で管理します。

【水やり】

春から秋にかけての、気温が高い時期に成長します。

ゲオヒントニア・メキシカーナはその見た目にすぐわず成長期は意外に水を好みますが、木質化した基部がとても腐りやすいため、水やりは控えめにした方が安全です。
また大きな株ほど、潅水と乾燥のメリハリをつけて水やりするようにします。

水やりする際は風通しの良い場所で水やりし、用土が長時間湿ったままにならないように注意しましょう。

寒さが厳しくなる寒冷期は基本的には断水気味に管理します。

休眠期でも小さな株は細根が枯れないように、ごく少量の水やりをする場合もあります。
休眠期中に水やりする際は、天気の良い暖かい午前中にごく少量だけ水やりしましょう。

【肥料】

成長期に数度、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ゲオヒントニア・メキシカーナは断水した状態ではある程度の寒さに耐えることができます。
ただし小さな株や、日照時間が短い場所で管理する場合は暖かい場所で越冬した方が安全です。
冬の寒さよりも夏の蒸し暑さに気をつけましょう。