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Euphorbia woodii

ユーフォルビア・ウーディー

Euphorbia woodii ユーフォルビア・ウーディー

つまってます。

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イナーな中型タコモノ種、“ユーフォルビア・ウーディー”です。


南アフリカ - クワズールナタール州のダーバン(Durban)からポンドランド(Pondoland)にかけての沿岸地域が原産です。
インド洋からの湿った風が吹き付ける標高の低い平原や砂丘に自生しています。

種小名の 'woodii' は、イギリス生まれの南アフリカの植物学者、ジョン・メドリー・ウッド博士(Dr. John Medley Wood)の名をとって命名されました。
日本では近似種である 'Euphorbia flanaganii'(ユーフォルビア・フラナガニー:孔雀丸)より、やや大型なためか“大孔雀丸”という和名が与えられたこともあるようです。

円柱状の幹から横に向かって枝を伸ばす、典型的なタコモノユーフォルビアの特徴を備えた種です。
大きく育つと幹の直径15cm、株径30cmほどの大きさに成長します。

明るい緑色をした幹からは太く長い枝を放射状に伸ばします。
枝は垂れ下がりながら伸びますが、先端の成長点付近にいくにつれ、上に向かって立ち上がります。

幹の中心付近から新しい枝を出し、古い枝は次第に枯れ落ちていきますが、その枝の落ちた跡が幹にボコボコの模様となって残ります。
年月を経た株ほど脱落跡がたくさん刻まれ、次第に迫力ある株となっていきます。

前述のとおり、'Euphorbia flanaganii'(ユーフォルビア・フラナガニー:孔雀丸)に酷似した見た目をしていますが、孔雀丸は主に枝の先端付近に花を咲かせますが、ウーディーは枝の支点付近にも花をつけるという違いがあります。
また私見ですが、枝の太さもウーディーの方が太く、枝数はやや少ない印象です。

孔雀丸との違いはなかなか分かりにくいのですが、タコモノ好きには無視できない存在ですね。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

南アフリカ クワズールナタール州 ダーバン(Durban)からポンドランド(Pondoland)にかけて

【置き場所】

一年を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
あまりに日光が強い場所では枝が焼けてしまう場合もあるので、その際は若干遮光します。
その場合でも風通しは確保しましょう。

“タコモノ”と呼ばれるタイプのユーフォルビアは、日光が不足した場合や、風通しが悪い場合に枝が細長く徒長してしまうため注意が必要です。
締まった良い株に育てるためにも日当たりと通風はなるべく確保しましょう。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから軽く水やりをします。
ユーフォルビア・ウーディーのような“タコモノ”と呼ばれるタイプのユーフォルビアは、水やりの頻度が多いと枝がヒョロヒョロと伸びてしまいますので、水はなるべく控えめの方が丈の詰まった良い株になります。水切れよりも与えすぎに注意しましょう。

気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。
ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

“タコモノ”と呼ばれるタイプのユーフォルビアは肥料を与えると枝が間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長はゆっくりになりますが、なるべく時間をかけて育てたほうが締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。

成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・ウーディーは水を控えた状態だと比較的寒さに耐えることができます。
休眠中も適度日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。