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Euphorbia tubiglans

ユーフォルビア・ツビグランス

Euphorbia tubiglans ユーフォルビア・ツビグランス

なんとも言えません

Euphorbia tubiglans ユーフォルビア・ツビグランス image_1 Euphorbia tubiglans ユーフォルビア・ツビグランス image_2 Euphorbia tubiglans ユーフォルビア・ツビグランス image_3
球状の変り種、“ユーフォルビア・ツビグランス”です。


南アフリカ - 東ケープ州、西ケープ州が原産で、この地域に自生する多くのユーフォルビア同様に砂礫混じりの草原などに自生しています。
種小名の 'tubiglans' はラテン語の 'tubi-'(管状)+ 'glandes'(腺)の合成語になります。

4-5稜の多肉質の茎は、むちむちしたキュウリのピクルスのような見た目。
茎の表面は同属の 'Euphorbia horrida'(怪偉玉) のように青みがかった白粉で覆われており、不思議な雰囲気を持っています。

茎の先端からは、ちょぼちょぼと申し訳なさそうに小さくて黄色い花を咲かせます。
ゴツイ茎に比べてとても小さく、申し訳なさそうに咲く様子は、哀愁が漂っていてなんともかわいらしい姿です。

近似種として 'Euphorbia jansenvillensis'(ユーフォルビア・ヤンセンビレンシス) や、'Euphorbia nesemannii'(蕃奇塔)という種がいますが、前述2種に比べてユーフォルビア・ツビグランスは小型で、茎もさほど長くならず丸っこい形をしています。また私見ですが、ツビグランスはより仔吹きやすい傾向があるように感じます。

とはいえ、小さな株では見分けることはよほどのユーフォルビア・マニアでないと困難。
札落ちなどには気をつけましょう。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

南アフリカ - 東ケープ州

【置き場所】

一年を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
あまりに日光が強い場所では球体が焼けてしまう場合もあるので、その際は若干遮光します。その場合でも風通しは確保しましょう。
球状のユーフォルビアは日光が不足した場合、頭頂部から徒長してしまい、丸い形を維持できなくなることもあるため注意が必要です。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。
ユーフォルビア・ツビグランスのような球形のユーフォルビアは体内に水をたくさん貯めることができる為、水やりは他のユーフォルビアより少なめにしましょう。
水切れよりも与えすぎに注意します。
また、球が大きい古株ほど水やりの間隔はあけるようにしましょう。小さな株よりも大きな株の方が突然腐ってしまうことがあります。

気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。
ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に1-2回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

球状のユーフォルビアは肥料をたくさん与えると大きくなりやすいのですが、いびつな形に育つことも多いので控えめに与えます。
なるべく時間をかけて持ち込んだほうが締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。
成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・ツビグランスはユーフォルビアの中では比較的寒さには強いほうですが、冬は暖かいところで管理した方が安全です。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。