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Euphorbia parvicyathophora

ユーフォルビア・パルビキアソフォラ

Euphorbia parvicyathophora ユーフォルビア・パルビキアソフォラ

小型の希少塊根種、ユーフォルビア・パルビキアソフォラ

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型の希少塊根種、“ユーフォルビア・パルビキアソフォラ”です。


マダガスカル - トゥリアラ州のアンハマラ(Anjamala)が原産です。
同州を流れるフィヘレナナ川(Fiherenana)沿いの石灰岩の崖の窪み溜まった砂質の土壌や、灌木の下などに自生しています。

種小名の 'parvicyathophora' は、ラテン語で“小さなサイアチアを有した”という意味があり、'parvus'(小さい)+ 'cyathophora'(サイアチアを持った)の合成語です。

塊根から枝を出し、葉を展開する小型の塊根系ユーフォルビアです。
ワシントン条約の中でも最も厳しい付属I類に分類(CITES Appendix I)され、自生地では絶滅の危機に瀕しています。

ユーフォルビア・パルビキアソフォラが近似種のコーデックスタイプのユーフォルビアとは異なる点として、地中の塊根は“むかご”のようにいくつにも分かれた玉状の塊根を形成します。
そのため、塊根を地表に露出する栽培方法には向いていません。

枝の表皮は白っぽい灰褐色をしており、葉の脱落した跡が極めて細いトゲのように残ります。
枝の先端からは肉厚の楕円形をした暗緑色の葉を展開します。
葉のフチは強く波打っており、エンジ色に縁取られています。


同属の 'Euphorbia decaryi'(ユーフォルビア・デカリー:ちび花キリン)や、'Euphorbia ambovombensis'(ユーフォルビア・アンボボンベンシス)にとても良く似た見た目をしていますが、托葉の構造からは、'Euphorbia tulearensis'(ユーフォルビア・トゥレアレンシス)に最も近いとされているようです。

また種小名にもあるように、マダガスカル産のユーフォルビアの中では最も小さい花(サイアチア:杯状花序)を持っている点もユーフォルビア・パルビキアソフォラの特徴の一つです。
花は黄色っぽい黄緑色をした地味な花ですが、、、

ほとんど流通のない地味な種ですが、入手した方は大切に育ててあげてください。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

マダガスカル - トゥリアラ州のアンハマラ(Anjamala)

【置き場所】

一年を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、日光が不足した場合や、風通しが悪い場合に枝が細長く徒長してしまうため注意が必要です。

ただし、あまりに日光が強い場所では枝や葉が焼けてしまう場合もあるので、その際は若干遮光します。その場合でも風通しは確保しましょう。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。
ユーフォルビア・パルビキアソフォラのような塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、水やりの頻度が多いと枝が徒長しやすいので、水はなるべく控えめの方が丈の詰まった良い株になります。
水切れよりも与えすぎに注意しましょう。

気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。

ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、肥料を与えると枝が間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長はゆっくりになりますが、なるべく時間をかけて持ち込んだほうが締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。

成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・パルビキアソフォラは寒さに非常に弱いので冬は暖かい場所で管理します。
ですが、ある程度の最低気温を保った状態だと落葉しないまま越冬することもあります。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。