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Euphorbia decaryi

ちび花キリン

Euphorbia decaryi ちび花キリン

ちぢれ葉

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くから知られた塊根性ユーフォルビア、“ユーフォルビア・デカリー”です。


マダガスカル南部、Fort Dauphin(フォート・ドーファン)近郊とその周辺のみごく少数の個体群のみ自生しているという希少種です。

種小名の 'decaryi' は、マダガスカルのあらゆる分野の研究を行ったフランスの博物学者、“レイモンド・デカリー”(Raymond Decary)の名をとって命名されました。

横に広がるように枝を伸ばし、その枝はグレーでざらざらゴツゴツしています。
葉っぱはウネウネと細かく縮れており、暖かい季節は鮮やかな緑色の葉をしていますが、寒くなってくると茶褐色に変化します。

和名は“ちび花キリン”と可愛らしいのですが、まるで怪獣みたいな異様な姿をしています。もしくはジュラ期に生えているような植物のような雰囲気も持っていますね。

枝を切り取って枝挿しで増やすことができますが、その場合は塊根はなかなか形成されず、長い年月が必要です。

日本では枝挿し苗等が比較的出回っていますが、自生地であるマダガスカルでは絶滅の危機に瀕しており、CITES(ワシントン条約)の附属書I(商業目的のための国際取引が全面的に禁止)に登録されている貴重な種でもあります。
手に入れた方は大事に育てましょう。

よく似た仲間に 'Euphorbia cylindrifolia'(筒葉ちび花キリン)という種もいます。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

マダガスカル南部 - Fort Dauphin(フォート・ドーファン)近郊、Tulear(チュレアール)周辺

【置き場所】

一年を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、日光が不足した場合や、風通しが悪い場合に枝が細長く徒長してしまうため注意が必要です。

ただし、あまりに日光が強い場所では枝や葉が焼けてしまう場合もあるので、その際は若干遮光します。その場合でも風通しは確保しましょう。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。
ユーフォルビア・デカリーのような塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、水やりの頻度が多いと枝が徒長しやすいので、水はなるべく控えめの方が丈の詰まった良い株になります。水切れよりも与えすぎに注意しましょう。

気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。
ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、肥料を与えると枝が間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長はゆっくりになりますが、なるべく時間をかけて持ち込んだほうが締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。

成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・デカリーは寒さに弱いので冬は暖かい場所で管理します。
ですが、ある程度の最低気温を保った状態だと落葉しないまま越冬することもあります。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。