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Euphorbia oatesii

ユーフォルビア・オアテシー

Euphorbia oatesii ユーフォルビア・オアテシー

不思議な樹木のような希少種、E.オアテシー

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常に珍しい南央アフリカの塊根種、“ユーフォルビア・オアテシー”です。


ボツワナ、ジンバブエ、モザンビークなどのアフリカ大陸南央部が原産です。
標高800-1,400mの草原地帯の砂地や、開けた疎林に自生しています。

種小名の 'oatesii' は、19世紀にアフリカ大陸を旅した英国人探検家、フランク・オーツ氏(Frank Oates)の名をとって命名されました。

大きな塊根を形成するコーデックスタイプのユーフォルビアで、塊根からは細長い枝を伸ばします。

塊根は地中に埋まっており、蕪や大根のような根菜に近い形状をしています。
ツヤのある塊根の表面は硬く滑らかな質感をしており、磨き込まれた銃身のような鈍い鉛色のような色をしています。

塊根の頂点部分から伸びる枝はとても細長く、最大で1.5mほどの長さに伸びます。
栽培環境課でもどんどんと枝は伸びますので、適度に剪定するといいかもしれません。

枝の途中からは長楕円形の葉をポツポツと生やします。

どことなく全体的な株姿がマダガスカル産の塊根種、 'Euphorbia hedyotoides'(ユーフォルビア・ヘディオトイデス)に似ていますね。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

ボツワナ、ジンバブエ、モザンビーク

【置き場所】

一年を通して適度に日光のあたる、風通しの良い場所で管理します。
ユーフォルビア・オアテシーはもともと枝を長く伸ばしますが、日光が不足すると徒長してしまいます。
健康に育っている株は枝は垂直に伸びますので、枝がだらしなく垂れるような場合は日光不足を疑いましょう。
日差しの弱い秋から春は日光の良く当たる暖かい場所で管理します。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてからたっぷり水やりをします。
葉が落ち始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。
塊根系のユーフォルビアは葉が枯れたあとも水を与え続けると根腐れしていまうので注意しましょう。

ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に1-2回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。
その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

ユーフォルビア・オアテシーは肥料が多いと枝が徒長しやすくなるため、控えめに与えます。
成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・オアテシーは寒さに弱いので冬は暖かい屋内で管理します。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。