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Euphorbia mahabobokensis

ユーフォルビア・マハボボケンシス

Euphorbia mahabobokensis ユーフォルビア・マハボボケンシス

ほとんど知られることのないマイナー塊根種、ユーフォルビア・マハボボケンシス

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とんど知られることのないマイナー塊根種、“ユーフォルビア・マハボボケンシス”です。


マダガスカル - トゥリアラ州サカラハから西に23km、マハボボカ村(Mahaboboka)一帯のみが原産地として知られています。
標高約500mに位置する一帯の乾性林の茂みや草原に自生しています。

種小名の 'mahabobokensis' は、この種の唯一の模式産地であるマハボボカ村(Mahaboboka)に由来しています。

1995年にドイツ生まれの偉大な植物学者、ヴェルナー・ラウ博士(Dr. Werner Rauh)によって発見され、新種と記載された塊根系ユーフォルビアです。
自生地では細い枝を含めて高さ1m、塊根径20cmほどの大きさに成長します。

塊根は球形からラグビーボールのような紡錘形をしており、自生地ではほとんどが地中に埋まっています。
塊根の表皮は滑らかで、ベージュから灰色をしています。

塊根の上部からは細長い枝を何本も伸ばします。
ところどころで節のある枝は上に向かって直立するように伸び、ある程度の太さになると分岐します。

枝の先端からは葉を展開します。
葉の形状は細長い楕円形で、葉のフチや葉軸が赤く彩られるという特徴があります。
同属の 'Euphorbia hedyotoides'(ユーフォルビア・ヘディオトイデス)と非常によく似た姿形をしています、ユーフォルビア・マハボボケンシスは、この葉の形状で判別することができます。

充実した株は、成長期に黄緑色のサイアチア(杯状花序)の小さな花を咲かせます。

なかなか見かけることのないマイナー種ですが、塊根ユーフォマニアには見逃すことのできない一種です。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

マダガスカル - トゥリアラ州マハボボカ(Mahaboboka)

【置き場所】

年間を通して明るい風通しの良い場所で管理します。

暗い場所で長期間管理すると茎が徒長したり、塊根が腐敗しやすくなります。
ただし、ユーフォルビア・マハボボケンシスの塊根は本来地中に埋まっているため、塊根に強い日光を長時間当てると株が弱る場合があります。
枝や葉はよく日光に当て、塊根は遮光気味に管理すると調子よく育ちます。

また風通しの悪場所で管理すると害虫が発生しやすくなるため、通風にも気を使いましょう。

【水やり】

成長期は用土が完全に乾燥する前にたっぷり水やりをします。
旺盛に成長している間に長期間水を切ると、細い枝が枯れたり、葉が萎びることがあります。
成長期にほどよい日光、通風が確保できている場合は用土を完全に乾かさないようにしましょう。

葉が落ち始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。
塊根系のユーフォルビアは葉が枯れたあとも水を与え続けると塊根が腐敗しやすくなるため注意しましょう。

ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に1-2回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

ユーフォルビア・マハボボケンシスは肥料が多いと枝が徒長しやすくなるため、控えめに与えます。
成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・マハボボケンシスは寒さに非常に弱いため、冬は暖かい場所で管理します。
休眠中も適度に日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。