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Euphorbia cremersii var. rakotozafyi

ユーフォルビア・ラコトザフィー

Euphorbia cremersii var. rakotozafyi ユーフォルビア・ラコトザフィー

にょろっとした株姿

Euphorbia cremersii var. rakotozafyi ユーフォルビア・ラコトザフィー image_1 Euphorbia cremersii var. rakotozafyi ユーフォルビア・ラコトザフィー image_2 Euphorbia cremersii var. rakotozafyi ユーフォルビア・ラコトザフィー image_3 Euphorbia cremersii var. rakotozafyi ユーフォルビア・ラコトザフィー image_4 Euphorbia cremersii var. rakotozafyi ユーフォルビア・ラコトザフィー image_5
妙な塊根と美しい葉が特徴の塊根種、“ユーフォルビア・ラコトザフィー"です。


マダガスカル北東部 - Bemarivo(ベマリヴォ)近郊で発見された比較的新しい種で、1995年に新種として記載されました。

変種名の 'rakotozafyi' はマダガスカルの植物学者、ラコトザフィ・アーマンド博士(Dr. Rakotozafy Armand)の名をとって命名されました。

'Euphorbia cremersii'(ユーフォルビア・クレメルシー)の変種とされていますが、発見された直後は美しい葉模様で有名な塊根種、 'Euphorbia francoisii'(ユーフォルビア・フランコイシー)の変種とされていました。

美しい葉っぱと、奇妙な形の塊根が本種の大きな特徴です。
基本種のクレメルシーとほとんど同じような見た目をしていますが、主な違いとしてラコトザフィーの塊根は細長くなりやすく、基本種の球形の塊根に比べてボコボコと節くれだちやすいようです。
またユーフォルビア特有の杯状になった花序(cyathia:サイアチア)が、ラコトザフィーの方が若干明るい色をしています。
とはいえ非常に微妙な違いなので、もし入手時に札落ちしてしまったら判別するのは非常に困難です。。。

小難しい相違点はともかく、本種の濃い緑と赤が入り混じった葉っぱは、惚れ惚れとする美しさをしています。
また、ユーフォルビア・ラコトザフィーの塊根はさほど大きくならず形状も千差万別ですが、だいたいはボコボコと節くれだったような塊根から長い枝を伸ばすのが特徴のようです。
この株も何かのキャラクターのような風貌をしていますが、この株を見るといつもなぜかムンクの“叫び”を思い出してしまいます。

面白い塊根と美しい葉っぱでとても魅力的なユーフォルビア・ラコトザフィーですが、残念なことに焼き畑農業等によって急速に自生地が失われているようです。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

マダガスカル - Bemarivo(ベマリヴォ)

【置き場所】
一年を通して直射日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
ユーフォルビア・ラコトザフィーは日光が不足すると美しい葉の色が悪くなり、枝も徒長して軟弱な株になってしまいます。

また、ユーフォルビア・ラコトザフィーの塊根は本来は地中に埋まっています。
小さな株や、塊根を早く太らせたい場合は地中に埋めて栽培するようにしましょう。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてからたっぷり水やりをします。
葉が落ち始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。塊根系のユーフォルビアは葉が枯れたあとも水を与え続けると根腐れしていまうので注意しましょう。

ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に1-2回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。

加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・ラコトザフィーは寒さに弱いので冬は暖かい屋内で管理します。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。