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Euphorbia decidua

蓬莱島

Euphorbia decidua 蓬莱島

円盤型の塊根と枝のバランスが絶妙

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成された株姿が美しい珍奇塊根種、“ユーフォルビア・デシドゥア”です。


アフリカ大陸南西部の国々 - アンゴラ、ジンバブエ、ザンビア、マラウィが原産で、標高1000m前後の乾燥した岩場に自生しています。

種小名の 'decidua' は、ラテン語の 'de'(下に)+ 'cadere'(落ちる)= 'deciduous' の造語で、“抜け落ちる = 落葉性の”という意味があります。
“蓬莱島”(ほうらいとう)という和名が与えられていますが、蓬莱島とは古代中国の仙人が住むという島(山)のことだそう。

木質の塊根が大きな特徴の小型種で、成熟した株でも15cmほどの大きさにしか成長しません。
塊根はコマのような、円盤のようなユニークな形をしており、本来は地面の中に埋まっています。

塊根の頂点からは多肉質の枝を放射状に伸ばします。
鮮やかなグリーンをした枝には小さなトゲが生えており、枝が生えそろったその姿は、和名通り不思議な島のようにも見えます。

淡い緑をした小さな花を咲かせ、サイアチア(杯状の花序)の中心はうっすら赤く染まります。

また、種小名どおりこの枝は落葉性で、気温が下がってくると枯れ落ち、休眠に入ります。

小型の塊根種に共通した特徴どおり、成長は非常に遅く、数年育てても実感できるほどの成長は感じられません。(実際には数ミリづつ成長しています)

よく似た種に
'Euphorbia fanshawei'
(ユーフォルビア・ファンシャウェイ) という種がいますが、デシドゥアに比べて小型で、塊根の色や形状もデシドゥアとは異なる点で区別できます。
ただし、小さな株のうちは両種ともにとても良く似ているので判別は困難です。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

アンゴラ、ジンバブエ、ザンビア、マラウィ

【置き場所】

一年を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、日光が不足した場合や、風通しが悪い場合に枝が細長く徒長してしまうため注意が必要です。

また、ユーフォルビア・デシドゥアは日光が不足すると、トゲの生える間隔が間延びし枝が徒長しやすくなります。密集したトゲを維持するためにも暗い場所で管理するのは避けましょう。

ただし、あまりに日光が強い場所では枝が焼けてしまう場合もあるので、その際は若干遮光します。その場合でも風通しは確保しましょう。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。
ユーフォルビア・デシドゥアのような塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、水やりの頻度が多いと葉が徒長しやすいので、水はなるべく控えめの方が丈の詰まった良い株になります。水切れよりも与えすぎに注意しましょう。

気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。
ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。

休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、肥料を与えると葉が間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長はゆっくりになりますが、なるべく時間をかけて持ち込んだほうが締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。
成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・デシドゥアは寒さに弱いので、冬は暖かいところで管理します。
休眠中もなるべく柔らかい日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。