艶やかな表皮が魅力の小型種、“オトンナ・ロバタ”です。

南アフリカ - 西ケープ州の州都ケープタウンから200kmほど北にあるの小さな町、クランウィリアム（Clanwilliam）近郊が原産。
乾燥した丘陵の合間の砂地や、好乾性の灌木に混ざって自生しているそうです。

種小名の 'lobata' は、ラテン語で“浅く裂けた”という意味があり、オトンナ・ロバタの葉の形状から命名されました。

硬くツヤのある表皮が特徴のキク科植物で、成熟しても高さ30cmほどにしかならない小型種です。

その表皮は、見た目や触った感じがまるでロウのような、硬くなめらか質感をしています。
パッと見はソーセージから枝が生えたような、なんだかユニークな姿。

こんなに硬そうな木肌をしていても、水やりを控えすぎると徐々に木肌にシワが寄ってきます。シワにならないようにうまく水加減を調節するようにしましょう。
このロバータ、小型種のわりに枝をとても長く伸ばします。
基本的には自然のままで育てているのですが、あまりに長く伸ばしすぎた場合はバランスが悪くなるので少し剪定してバランスを整えるといいかも知れません。

オトンナ・ロバタは小さいながらもよく花を咲かせ、成長期は常に小さなキクのような黄色い花を楽しむことができます。

'Othonna retrofracta'（オトンナ・レトロフラクタ）のシノニム（同種異名）として扱われる場合もありますが、個人的には見た目にも大きく違いがあるように感じます。

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【科・属】

Compositae Othonna
キク科オトンナ属

【原産地】

南アフリカ - 西ケープ州クランウィリアム（Clanwilliam）

【置き場所】

成長期である秋から春にかけては、直射日光のあたる明るい場所で管理します。
日光が不足すると枝や葉が徒長しやすくなります。

雪が常に降り積もっているような厳冬地を除いて屋外でも管理可能ですが、その際は雨や雪が直接かからない場所で管理しましょう。
また冷たい風が常に当たる場所だと、いくら冬型とはいえ葉が枯れ込んだり落ちる場合がありますので注意しましょう。

休眠期である夏は少し遮光をして、風通しの良い涼しい場所で管理します。

【水やり】

成長期の春と秋は土が完全に乾いてから水やりします。
その際は天気の良い日に水やりするようにしましょう。

オトンナ・ロバタは極度の乾燥地帯に自生しています。
徒長させないように水やりはやや辛めにしましょう。

春から初夏にかけて葉が落ち始めたころから徐々に水を控え、夏は断水気味に管理します。

ただし休眠中も月に数回、霧吹きなどで株と用土と軽く湿らせると、細根の枯死が防げ、秋以降の立ち上がりが良くなる場合があります。
その場合は涼しい日の夜間にごく少量のみ水を与え、朝までにはほぼ乾いている程度にしましょう。

オトンナ・ロバタは涼しくなってくると徐々に葉が芽吹きだしてきますので、その頃から少しづつ水やりを開始します。
その際もいきなりたくさん水をあげると腐りやすいので、水やりは少しづつ開始します。

【肥料】

成長期の初秋や春に数度、微量元素が不足しない程度に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

オトンナ・ロバタは涼しい季節に成長する植物のため、寒さには強いほうです。
夏の蒸し暑さに気をつけ、暑い季節は涼しい場所で管理しましょう。

    

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