むっちりした厚い葉が特徴のアロエ科植物、“ガステリア・ピランシー”です。

南アフリカ ケープ州原産のアロエに近いガステリア属の仲間です。

和名の‘牛舌殿'のとおり、まるで牛タンのようなとても肉厚の葉っぱを交互に出してゆっくり成長する多肉植物です。暗い色の葉をしているので一見地味に見えますが、じっくり観察すると葉っぱには白いブチブチ模様があって小宇宙のよう。こいつは結構大きな株なので存在感も抜群です。

様々な園芸品種が作られており、斑入りや他の種との交配種もあります。
ガステリアは渋い見た目と園芸品種の多さから、比較的高齢の方に大人気なのですが、盆栽の世界に通づるものがありますね。

ガステリア・ピランシーは年に一度、植物の高さの何倍もある長さの茎を伸ばし白い小さな花を咲かせます。

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【科・属】

Liliaceae Gasteria
ユリ科ガステリア属

【原産地】

南アフリカ

【置き場所】

ガステリアの仲間は直射日光に当てると葉が赤茶色に焼けてしまいますので、明るい日陰や30-40%ほど遮光した環境で管理します。
一度赤く日焼けしてしまうと元に戻るまで長い年月がかかりますので注意しましょう。
ですが、あまり暗い場所だと軟弱な株になってしまうため、注意が必要です。
また、風通しの悪い場所だ太い根が腐りやすくなってしまい、カイガラムシなどの害虫も発生しやすくなります。

【水やり】

夏はなるべく水を控え、ごくたまに軽く潅水する程度にしましょう。
春や秋の涼しい季節に成長するのでその季節には土が乾いて数日たってからたっぷり水やりをします。
冬は暖かい温室等では月に数度軽く水やりする程度にしますが、無加温の環境では水やりはかなり控えめにします。

【肥料】

成長期に一度、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ガステリアの仲間は寒さには比較的強い方ですが、常に雪が降り積っているような厳冬地では室内で管理した方が安全です。
霜が降りるような場所では株は枯れなくても根が枯死してしまうことがありますので、なるべく暖かい環境で管理するようにしましょう。

    

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