人工交配によッテ生まれた球状種、“オベザンナエ”です。

人気球状種、'Euphorbia obesa'（ユーフォルビア・オベサ）と、'Euphorbia susannae'（ユーフォルビア・スザンナエ：瑠璃晃）のハイブリッド種です。

オベサは性質もとても丈夫なのでユーフォルビアのハイブリッドの交配親としてよく使われています。

“プセウドオベサ”同様に、いちおう学名っぽく書くと、Euphorbia cv. 'Euphorbia obesa' × 'Euphorbia susannae' と、とても長くなってしまうので、isla del pescadoでは“オベザンナエ”という名称を勝手につけて呼んでいます。
他ではまったく通用しない名前なのでご注意を。

この株は、スザンナエよりもオベサの血が強く出ている固体で、トゲトゲのウニようなスザンナエっぽさはあまり感じられません。
強いて言えば、中心の株から放射状に子吹く様子がスザンナエに似ています。

しかし、丈夫なオベサと、スザンナエが親なのでとても育てやすい性質をしています。
水のやりすぎに注意すれば、放っておいても良く育ち、よく子吹いてくれます。

育てていく上での難点は、スザンナエのトゲトゲと鮮やかな色が失われてしまうことと、とても仔株がとれやすい点。
この株もスザンナエのように放射状にキレイに子吹いていたのですが、とっても残念なことに植え替えの際、半分以上、仔株がとれてしまいました。。。
またがんばってたくさん仔吹いてもらわないといけません。

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【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

日本（人工交配種）

【置き場所】

オベザンナエは、日光が強い場所では球体が焼けてしまう場合もあるので、若干遮光した環境で管理しています。
その場合でも風通しは確保しましょう。
また、あまり日光に当てすぎるとツヤが失われたこともあったので、そこまで強い光は必要ないかもしれません。

ですが、日光が不足した場合、頭頂部から徒長してしまい、丸い形を維持できなくなることもあるため注意が必要です。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。
オベザンナエのような球形のユーフォルビアは体内に水をたくさん貯めることができる為、水やりは他のユーフォルビアより少なめにしましょう。
水切れよりも与えすぎに注意します。

また、球が大きい古株ほど水やりの間隔はあけるようにしましょう。小さな株よりも大きな株の方が突然腐ってしまうことがあります。
気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。

ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に1-2回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。

加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

球状のユーフォルビアは肥料をたくさん与えると大きくなりやすいのですが、いびつな形に育つことも多いので控えめに与えます。
なるべく時間をかけて持ち込んだほうが締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。

成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

交配親であるオベサもスザンナエも寒さには比較的強いので、こちらの交配種も5度くらいまでなら問題なく耐えることができます。
成長の止まる休眠中もなるべく柔らかい日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。

    

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