塊根性のトゲモノ種、“ユーフォルビア・ペルシステンス”です。

南アフリカ - クワズール・ナタール州と、その近郊の小さな国スワジランドが原産です。
標高1,000mまでの高原地帯の丘陵や、岩の多い荒野に自生しています。

種小名の 'persistens' は、ラテン語で“永続的な、持続した”という意味があります。

地面に埋もれた塊根から、ゆるやかにねじれたトゲだらけの枝を伸ばす小型種です。
成熟した大きな株になると、株の直径20-30cmほどの大きさになります。

やや円柱状になった枝の表面にはうっすらと美しい模様が入り、稜には鋭いトゲを生えてきます。

同属の 'Euphorbia clavigera'（ユーフォルビア・クラビゲラ）のシノニム（同種異名）として扱われることも多いようです。

栽培している種を見比べてみると両種には若干の違いが見られますが、個体によってはほとんど区別できないこともあります。

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【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

南アフリカ - クワズール・ナタール州、スワジランド

【置き場所】

一年を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、日光が不足した場合や、風通しが悪い場合に葉が細長く徒長してしまうため注意が必要です。

また、ユーフォルビア・ペルシステンスは日光が不足すると、枝のねじれる間隔が緩やかになってしまいます。よく詰まったねじれ具合を維持するためにも暗い場所で管理するのは避けましょう。

ただし、あまりに日光が強い場所では枝が焼けてしまう場合もあるので、その際は若干遮光します。その場合でも風通しは確保しましょう。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。

ユーフォルビア・ペルシステンスのような塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは水やりの頻度が多いと葉が徒長しやすいので、水はなるべく控えめの方が丈の詰まった良い株になります。水切れよりも与えすぎに注意しましょう。
気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。

ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。
その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。

加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、肥料を与えると葉が間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長はゆっくりになりますが、なるべく時間をかけて育てた方が締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。
成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・ペルシステンスは比較的寒さには強く、断水に近い状態で管理した場合は0度近い気温に耐えることができます。
ただし、株がダメージを受けることもあるので、なるべく暖かい環境で管理したほうが安全に越冬できます。
休眠中も適度に日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。

    

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