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Euphorbia kondoi

ユーフォルビア・コンドイ

Euphorbia kondoi ユーフォルビア・コンドイ

ちょぼちょぼと面白い生え方の葉っぱ

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なトゲがユニークな花キリン系ユーフォ、“ユーフォルビア・コンドイ”です。


マダガスカル - トゥリアーラ州のサン・トーギュスタン(Saint-Augustin)近郊が原産です。
海岸線近くに広がる乾性林の灌木の下などに自生しています。

種小名の 'kondoi' は、日本人である近藤教授の名をとって命名されたようです。

1989年に新種として記載された新しい種ですが、それまで発見されなかったほど個体数は少ないようです。

いわゆる“花キリンタイプ”のユーフォルビアで、株元の塊根と鋭いトゲが特徴。
自生地では1mほどの高さにまで成長することもあるそうです。

塊根はほとんど地中に隠れていて、小さなイモのような大きな塊根をいくつも形成します。
けっこう立派な塊根なのですが、細かい根が全体からたくさん生えているため、他の塊根種のように露出させることができず完全に埋めて栽培しています。

同属の花キリンタイプのユーフォルビア同様に細いトゲの生えた枝を伸ばしますが、トゲの密度が他の種よりも濃くみっしりと生えているのもユーフォルビア・コンドイの特徴のひとつと言えます。
トゲの間からは細長い葉っぱを生やし、分岐しながら枝を伸ばしていきます。

花も黄緑色の小さな花を咲かせますが、これといって派手な特徴のない渋め好みの玄人受けするユーフォルビアです。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

マダガスカル - トゥリアーラ州サン・トーギュスタン(Saint-Augustin)

【置き場所】

年間を通して日光のよくあたる風通しの良い場所で管理します。
花キリンタイプのユーフォルビアは、日光が不足した場合や風通しが悪い場合に枝が細長く徒長してしまうため注意が必要です。

ただし、あまりに日光が強い場所では枝や葉が焼けてしまう場合もあるので、その際は若干遮光します。
その場合でも風通しは確保しましょう。

日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。
花キリンタイプのユーフォルビアは、水やりの頻度が多いと枝が徒長しやすいので水はなるべく控えめの方が丈の詰まった良い株になります。
水切れよりも与えすぎに注意しましょう。

気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。
ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

花キリンタイプのユーフォルビアは肥料をたくさん与えると枝が間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長はゆっくりになりますが、なるべく時間をかけて育てたほうが締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。

成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・コンドイは寒さに弱いため、秋以降は暖かい場所で管理します。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。