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Euphorbia knuthii

狗奴子キリン

Euphorbia knuthii 狗奴子キリン

ムキムキ

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いトゲと長い枝を持ったトゲモノコーデックス、“ユーフォルビア・クンチー”です。


南アフリカのクワズールナタール州、モザンビーク西部、スワジランドが原産です。
海抜の低い草原地帯や、アカシアの疎林などに自生しています。

種小名の 'knuthii' は、ドイツ人植物学者、カール?ジギスムント・クンチ博士(Dr. Carl Sigismund Kunth)の名をとって命名されました。
綴りが微妙に違うのですが、誤ったまま種小名となったのか、こういったものなのかは不明です(knuthii ≠ kunthii)。

和名には狗奴子(くなこ)キリンという名が与えられていますが、あまり使われているのを見たことがありません。

絡みついた太い塊根からトゲのついたムチのような枝を伸ばす塊根性トゲもの種で、荒々しい見た目が特徴です。

自生地ではこの枝が70cmもの長さにも成長することもあるそうです。
なお鉢植えで育ててる以上はそこまで長くなることは、ほぼありません。

枝には白いストライプのような模様が入っていて、よく見るとなかなか綺麗です。
枝は太陽に良く当たると赤く染まり、鋭いトゲと相まってどことなく怒っているような迫力が出てきます。

ユーフォルビア・クンチーの特徴は塊根にもあり、絡みつくような塊根(地下茎)が目を引きます。

ある程度成長すると、成長には枝のところどころから黄色く小さな花を咲かせます。

ちなみに"巌流島"という別の和名もあるようです。
たしかに荒磯を備えた島のような見た目にも見えなくはないですね。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

南アフリカ、モザンビーク、スワジランド

【置き場所】
一年を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、日光が不足した場合や、風通しが悪い場合に細長く徒長してしまうため注意が必要です。

またユーフォルビア・クンチーは日光が不足すると、トゲの生える間隔が間延びしてしまいます。
よく詰まったトゲの間隔を維持するためにも暗い場所で管理するのは避けましょう。

ただしあまりに日光が強い場所では枝が赤く焼けてしまう場合もあるので、枝を綺麗な緑色に保ちたい場合は適度に遮光しましょう。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】
成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。
ユーフォルビア・クンチーのような塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは水やりの頻度が多いと枝が徒長しやすいので、水はなるべく控えめの方が丈の詰まった良い株になります。
水切れよりも与えすぎに注意しましょう。

気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。
ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。

休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。
その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】
塊根から枝を伸ばすタイプのユーフォルビアは、肥料を与えると枝が間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長はゆっくりになりますが、なるべく時間をかけて作りこんだほうが締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。

成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】
高所に自生するユーフォルビア・クンチーは強いほうですが、冬は暖かいところで管理した方が安全です。
寒い環境で管理する場合は断水気味に管理しましょう。
休眠中も適度に日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。