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Euphorbia inermis var. huttonae

ユーフォルビア・イネルミス 変種 フットナエ

Euphorbia inermis var. huttonae ユーフォルビア・イネルミス 変種 フットナエ

太くて立派に成長しています。

Euphorbia inermis var. huttonae ユーフォルビア・イネルミス 変種 フットナエ image_1 Euphorbia inermis var. huttonae ユーフォルビア・イネルミス 変種 フットナエ image_2 Euphorbia inermis var. huttonae ユーフォルビア・イネルミス 変種 フットナエ image_3 Euphorbia inermis var. huttonae ユーフォルビア・イネルミス 変種 フットナエ image_4 Euphorbia inermis var. huttonae ユーフォルビア・イネルミス 変種 フットナエ image_5
コモノユーフォルビアのマイナー種、“ユーフォルビア・フットナエ”です。


南アフリカ - 東ケープ州グラハムズタウンより50kmほど北方のカーライル・ブリッジ(Carlisle Bridge)一帯が原産です。
岩や砂礫の多い、乾燥性の草原地帯に自生しています。

種小名の 'huttonae' は、1903年にこの植物を発見したH.ハットン女史(H.hutton)に由来しています。

大型に育つタコモノユーフォルビア、'Euphorbia inermis'(ユーフォルビア・イネルミス:九頭竜)の変種とされており、そっくりな見た目をしています。

大きな違いは花にあり、青白いサイアチア(杯状花序)を持つイネルミスに対し、フットナエの杯状花序は黄色をしています。
またイネルミスは古株になると根がところどころ膨らみ、ムカゴのようになることが多いのですが、フットナエは茎の下に紡錘状の太い根のみ出し、イネルミスのようにムカゴ状の塊根は形成しない特徴があるようです。

とはいえ、見た目はほとんど変わらないので、花が咲かないかぎり判別は困難。
イネルミスと特に分けられることなく、扱われていることもあります。

そういう意味からも、基本種との杯状花序の違いを確認してほくそ笑むような、マニア向けの種とも言えます。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

南アフリカ - 東ケープ州カーライル・ブリッジ(Carlisle Bridge)

【置き場所】

一年を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
あまりに日光が強い場所では枝が焼けてしまう場合もあるので、その際は若干遮光します。その場合でも風通しは確保しましょう。

“タコモノ”と呼ばれるタイプのユーフォルビアは、日光が不足した場合や、風通しが悪い場合に枝が細長く徒長してしまうため注意が必要です。

締まった良い株に育てるためにも日当たりと通風はなるべく確保しましょう。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから軽く水やりをします。
ユーフォルビア・フットナエのような“タコモノ”と呼ばれるタイプのユーフォルビアは、水やりの頻度が多いと枝がヒョロヒョロと伸びてしまいますので、水はなるべく控えめの方が丈の詰まった良い株になります。水切れよりも与えすぎに注意しましょう。

気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。
ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。

休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

“タコモノ”と呼ばれるタイプのユーフォルビアは肥料を与えると枝が間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長はゆっくりになりますが、なるべく時間をかけて持ち込んだほうが締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。

成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・フットナエはユーフォルビアの中では比較的寒さには強いほうですが、冬は暖かいところで管理した方が安全です。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。