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Euphorbia duranii var. ankaratrae

ユーフォルビア・アンカラトラエ

Euphorbia duranii var. ankaratrae ユーフォルビア・アンカラトラエ

枝の先が柔らかな緑です

Euphorbia duranii var. ankaratrae ユーフォルビア・アンカラトラエ image_1 Euphorbia duranii var. ankaratrae ユーフォルビア・アンカラトラエ image_2 Euphorbia duranii var. ankaratrae ユーフォルビア・アンカラトラエ image_3 Euphorbia duranii var. ankaratrae ユーフォルビア・アンカラトラエ image_4 Euphorbia duranii var. ankaratrae ユーフォルビア・アンカラトラエ image_5
キリン系のマイナー種、“ユーフォルビア・アンカラトラエ”です。


'Euphorbia duranii' の変種で、基本種と同じくマダガスカル中央部 - アンカラトラ山地(Ankaratra Highlands) が原産です。

変種名の 'ankaratrae'(アンカラトラエ) は説明するまでもなく、自生地であるアンカラトラ山地が由来です。

基本種のユーフォルビア・デュラニーも自生地ではだいぶ数が少なくなっているようですが、変種であるアンカラトラエはさらに数が少なく自生地でも珍しい存在のようです。

パッと見の印象は基本種のデュラニーとほとんど変わりませんが、細かい部分で微妙に異なる特徴があります。

まず、枝の太さが基本種に比べて細く(基本種は15-20mm、アンカラトラエは8-10mm程度)、枝もより多く分岐しやすいのが特徴です。
そしてトゲも基本種に比べて短く、平均的には5-8mm程度しかありません。
また写真がないので分かりにくいのですが、花も基本種よりも少し小さいのがアンカラトラエの特徴です。

上記にあげた特徴だけだと単に基本種の中の個体差のようにも思えますが、やはり変種と定義されるだけの特徴があるのでしょうね。
とはいえ、育てていても基本種との違いがそこまで分からないのですが。。。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

マダガスカル - アンカラトラ山地(Ankaratra Highlands)

【置き場所】

一年を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
日当たりが悪いと花付きも悪くなってしまいます。
花キリンタイプのユーフォルビアは日光が不足した場合や、風通しが悪い場合に枝が細長く徒長してしまうため注意が必要です。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。
花キリンタイプのユーフォルビアは水やりの頻度が多いと枝が徒長しやすいので、水はなるべく控えめの方が丈の詰まった良い株になります。水切れよりも与えすぎに注意しましょう。
気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、葉が落ち始めた晩秋から春までは断水気味に管理します。

ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

花キリンタイプのユーフォルビアは、肥料を与えると枝が間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長はゆっくりになりますが、なるべく時間をかけて持ち込んだほうが締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。

成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・アンカラトラエは寒さに弱いため、秋以降は暖かい場所で管理します。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。