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Euphorbia duranii

ユーフォルビア・デュラニー

Euphorbia duranii ユーフォルビア・デュラニー

立派な刺

Euphorbia duranii ユーフォルビア・デュラニー image_1 Euphorbia duranii ユーフォルビア・デュラニー image_2 Euphorbia duranii ユーフォルビア・デュラニー image_3 Euphorbia duranii ユーフォルビア・デュラニー image_4
ナキリン系のマイナー種、“ユーフォルビア・デュラニー”です。


マダガスカル中央部 - アンカラトラ山地(Ankaratra Highlands) が原産で、比較的標高の高い地域に自生しており、小さな岩山や丘陵など、栄養分のあまりない痩せた場所に少数の個体群がわずかに残っているそうです。

種小名の 'duranii' は、この植物を最初に採取した、M.デュラン氏(M. Duran)にちなんで命名されました。

俗に言うハナキリン系統のユーフォルビアで、見た目も'Euphorbia millii'(ハナキリン)にそっくりです。
主な違いとしてはユーフォルビア・デュラニーの葉の色はやや灰色がかっており、幹の色も薄い茶色をしています。
また、トゲがミリーに比べて若干細く、花序の形状もやや小さいのが特徴です。

とはいえ、葉っぱの形状やトゲの生え方などもそっくりで、ほとんど見分けはつきません、、、
花の色は、これまたミリーそっくりの赤い花を咲かせますが、やや色が薄いのが特徴でしょうか。。。中には黄花を咲かせるタイプもあります。

また、'Euphorbia duranii var. ankaratrae'(ユーフォルビア・アンカラトラエ) という非常によく似た変種も存在します。

よほどのモノ好きでないとあまり育てる機会はないかもしれない、超マイナーユーフォルビアの紹介でした。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

マダガスカル - アンカラトラ山地(Ankaratra Highlands)

【置き場所】

一年を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
日当たりが悪いと花付きも悪くなってしまいます。
花キリンタイプのユーフォルビアは日光が不足した場合や、風通しが悪い場合に枝が細長く徒長してしまうため注意が必要です。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。
花キリンタイプのユーフォルビアは水やりの頻度が多いと枝が徒長しやすいので、水はなるべく控えめの方が丈の詰まった良い株になります。水切れよりも与えすぎに注意しましょう。
気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、葉が落ち始めた晩秋から春までは断水気味に管理します。

ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

花キリンタイプのユーフォルビアは、肥料を与えると枝が間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長はゆっくりになりますが、なるべく時間をかけて持ち込んだほうが締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。

成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・デュラニーは寒さに弱いため、秋以降は暖かい場所で管理します。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。