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Euphorbia clavarioides var. truncata

神蛇丸

Euphorbia clavarioides var. truncata 神蛇丸

株の頂点が平らです

Euphorbia clavarioides var. truncata 神蛇丸 image_1 Euphorbia clavarioides var. truncata 神蛇丸 image_2 Euphorbia clavarioides var. truncata 神蛇丸 image_3 Euphorbia clavarioides var. truncata 神蛇丸 image_4
のような枝が特徴の珍種、“ユーフォルビア・クラバリオイデス 変種 トルンカータ”です。


南アフリカ、レソトが原産の高山性のユーフォルビアで、標高2,000m近い開けた丘や、岩だらけの草原に自生しています。

変種名の 'truncata' は、ラテン語で“断ち切られた”という意味があり、ユーフォルビア・トルンカータの枝の形状から命名されたようです。
和名には“神蛇丸”という神々しい名前がついていますが、トルンカータの枝を蛇に見立ててつけられたのでしょうか、、、?

“飛頭蛮”という妖怪の名が与えられた 'Euphorbi clavarioides' の変種とされており、基本種同様に太く短い枝を伸ばし、群生しながら成長します。

基本種との違いは種小名の“断ち切られた”という意味のとおり、枝の頂点が切られたように平らになっているところです。
また、基本種は球状の枝を沢山生やすのに対して、やや長い枝を株元から伸ばす点で判断できるようです。

枝が一本づつ伸びている様子は、横から見ると蛇がたくさん並んでいるようにも見えます。
そこが和名の“神蛇丸”の由来なのでしょうか?

以前は 'Euphorbia truncata' という独立した種として扱われていたようですが、クラバリオイデスと類似点が多いことから変種として分類し直された経緯があるようです。

ちなみに栽培は難しく、徒長しないように厳しく育てないといけません。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

南アフリカ、ボツワナ、レソト

【置き場所】

一年を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
ユーフォルビア・トルンカータは標高の高い、日光を遮るものがない場所に自生しています。
そのため日光や通風が不足するとすぐに徒長してしまいますので、注意しましょう。

またハウス内の湿度の高い環境でも枝が伸びやすくなります。
風通しにも気をつけ、通風が確保できない場合は扇風機等で送風して徒長を防ぎましょう

【水やり】

成長期の春、秋は土が完全に乾いてから水やりをします。
ユーフォルビア・トルンカータは涼しい気候を好むため、夏に水やりする際は、蒸れないように夕方以降の涼しい時間に少しだけ水やりします。
また、水やりの頻度が多いと徒長してしまいますので気をつけましょう。

球型のユーフォルビアは体内に水をたくさん貯めることができる為、水やりは他のユーフォルビアより少なめにしましょう。
また、大きく成長した古株ほど水やりの間隔はあけるようにしましょう。

ユーフォルビア・トルンカータは寒さには強いのですが、真冬は成長を止めます。
厳冬期は断水気味に管理しましょう。

ただし、ユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に一度ぐらい土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防しましょう。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いているぐらいが良いでしょう。

【肥料】

ユーフォルビア・トルンカータのような球体が群生するタイプのユーフォルビアは肥料を与えると枝が間延びしやすくなるため、極力控えます。
成長期の夏にごくごく薄めた液肥を与える程度で良いようです。

【適温】

高地に自生するユーフォルビア・トルンカータは寒さには比較的強く、適切な日照時間を確保したうえ、断水した状態なら0度近くまで耐えることができます。
寒さよりも夏の蒸し暑さに気をつけましょう。