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Phyllobolus resurgens

フィロボルス・レスルゲンス

Phyllobolus resurgens フィロボルス・レスルゲンス

青白く輝く姿

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形も花も素晴らしい小型塊根メセン、“フィロボルス・レスルゲンス”です。


南アフリカ - 北ケープ州の高原地帯、サザーランド(Sutherland)近郊が主な原産地です。
標高1,000mから1,600mまでの平原や岩場に自生してます。
フィロボルス・レスルゲンスの自生地であるサザーランド近郊は、南アフリカの中でも最も寒くなる地域で冬は氷点下まで気温が下がります。

種小名の 'resurgens' は、ラテン語で“再び立ちあがった”という意味があり、're-'(再び、後へ)+ 'surgo'(直立、立ち上がった)の合成語です。

小さな盆栽のような形状になる小型の灌木メセンで、20cmほどの大きさにしか成長しません。

中心部の太い幹から四方八方に枝を伸ばし、こんもりとした樹形へと成長します。
種小名の 'resurgens'(再び立ちあがった)も、枝が横に伸びてから再び直立する特徴から命名されたのかも知れません。

フィロボルス属の仲間同様に、葉の表面にはミネラルや塩分を貯蓄するための水泡状のツブツブで覆われています。
自生地の過酷な環境を乗り切るためにこのような特徴を備えたと思われますが、観賞するうえでも素晴らしい特徴ですね。
葉の根元は赤味を帯びていて、こちらも綺麗です。

成長期のピークを迎える厳冬期には、タンポポのような、キクのような黄色い花を咲かせます。

ちなみに和名には“天賜(てんし)”という名が与えられていたようですが、ほとんど使用されることはありません。
天賜とは天からの賜物、というありがたい意味のようです。

なお、以前は 'Sphalmanthus'(スファルマンサス属)として扱われていましたが、近年になりフィロボルス属として扱われることが多いようです。


【科・属】

Aizoaceae Phyllobolus
ハマミズナ科フィロボルス属

【原産地】

南アフリカ - 北ケープ州 サザーランド(Sutherland)

【置き場所】

成長期である秋から春までは日光のよく当たる場所で管理します。
日光が弱いとフィロボルス・レスルゲンスの特徴である葉が徒長し、だらんと垂れてしまうことがあります。

フィロボルス・レスルゲンスは涼しい季節に成長する冬型種のため、夏は遮光をして風通しの良い場所で管理します。

蒸し暑さに弱いので、夏は風通しの良い棚上などで管理すると良いかもしれません。
通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると暑さによるダメージを減らすことができます。

【水やり】

成長期の秋と春は土が完全に乾いたらたっぷりと水やりします。

ただし、あまり頻繁に水やりしすぎると葉が伸びすぎてしまい垂れてしまいますので、注意しましょう。
フィロボルス・レスルゲンスは冬型種ですが、寒さが厳しくなる厳冬期は水やりは控えめに行います。

蒸し暑くなり始めた頃から徐々に水やりを控え、休眠期に入った後は涼しくなるまでは断水します。
休眠中の夏に水を与えると、塊根が腐りやすくなってしまいますので注意しましょう。

【肥料】

成長期の秋に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

フィロボルス・レスルゲンスは涼しい季節に成長する植物のため、寒さには強いほうです。
氷点下近くまで耐えることはできますが、寒さに当てる場合は水やりは辛めにしましょう。
また夏の蒸し暑さに気をつけ、暑い季節は涼しい場所で管理しましょう。