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Othonna clavifolia

オトンナ・クラビフォリア

Othonna clavifolia オトンナ・クラビフォリア

寒くなり、葉っぱがプリプリしてきたオトンナ・クラビフォリア

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りぷりした葉を持った人気種、“オトンナ・クラビフォリア”です。


ナミビア - カラス州のオレンジ川より北部に広がる砂漠地帯、大ナマカランド(Great Namaqualand)一帯が原産です。
シリカサンド(硅砂)が多く含まれた砂質の平原の岩場などに自生しています。

種小名の 'clavifolia' は、ラテン語で“こん棒状の葉”という意味があり、 'clavis'(こん棒)+ 'folium'(葉)の合成語です。

太い塊茎から短い枝を伸ばす小型のコーデックスプランツで、大きく育っても直径20cmほどにしか育たない小型種です。
小型種ながらむっちりとした枝ぶりでオトンナ属の中でも人気が高い種でもあります。

最大の特徴である種小名の元ともなった円筒状の葉は、まるっこいビー玉のように膨らみます。
葉は白みがかった薄いグリーンで、表面はうっすらと粉吹いています。

自生地ではこの葉はほぼ球形に近いほど丸くなりますが、日本の環境ではとても徒長しやすく、丸い形を維持するのはとても困難です。
なるべく丸い形状を維持するためにも強光と通風、控えめの水やりで徒長しないように管理しています。
ですが日本の気候ではなかなか球形の葉に作り込むのは難しく、いつも頭を悩ませています。

葉だけでなく、短い幹や枝もかなり多肉質で、圧縮されたかのように膨らんでいます。
表皮は白っぽい象牙色をしていて、なめらかな質感をしています。

株がある程度充実してくると、黄色く小さな花を咲かせます。
取り立てて特徴のある花ではありませんが、涼しい季節に控えめに咲いている様子はそれなりに美しいものです。

成長はとても遅く、大株になるには長い年月が必要です。
早く大きくしようと水や肥料を多く与えると、葉や枝が徒長して形が崩れてしまいます。
元々小型種なので焦らずゆっくりと育て、葉を丸く保つことに注力してみてください。


【科・属】

Compositae Othonna
キク科オトンナ属

【原産地】

ナミビア - カラス州 大ナマカランド(Great Namaqualand)

【置き場所】

成長期である秋から春にかけては、直射日光のあたる明るい場所で管理します。
日光が不足すると枝や葉が徒長しやすくなります。

とくにオトンナ・クラビフォリアは日光が不足すると葉が細長く伸びてしまいがちです。
成長期は極力長時間、日光があたるようにしてください。

雪が常に降り積もっているような厳冬地を除いて屋外でも管理可能ですが、その際は雨や雪が直接かからない場所で管理しましょう。
また冷たい風が常に当たる場所だと、いくら冬型とはいえ葉が枯れ込んだり落ちる場合がありますので注意しましょう。

休眠期である夏は少し遮光をして、風通しの良い涼しい場所で管理します。

【水やり】

成長期の春と秋は土が完全に乾いてから水やりします。
その際は天気の良い日に水やりするようにしましょう。

オトンナ・クラビフォリアは極度の乾燥地帯に自生しています。
徒長させないように水やりはやや辛めにしましょう。

春から初夏にかけて葉が落ち始めたころから徐々に水を控え、夏は断水気味に管理します。

ただし休眠中も月に数回、霧吹きなどで株と用土と軽く湿らせると、細根の枯死が防げ、秋以降の立ち上がりが良くなる場合があります。
その場合は涼しい日の夜間にごく少量のみ水を与え、朝までにはほぼ乾いている程度にしましょう。

オトンナ・クラビフォリアは涼しくなってくると徐々に葉が芽吹きだしてきますので、その頃から少しづつ水やりを開始します。
その際もいきなりたくさん水をあげると腐りやすいので、水やりは少しづつ開始します。

【肥料】

成長期の初秋や春に数度、微量元素が不足しない程度に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

オトンナ・クラビフォリアは涼しい季節に成長する植物のため、寒さには強いほうです。
夏の蒸し暑さに気をつけ、暑い季節は涼しい場所で管理しましょう。