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Fouquieria columnaris

観峰玉

Fouquieria columnaris 観峰玉

“観峰玉”の和名で有名なフォークイエリア・コルムナリス

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型塊茎植物の古典的銘品、“フォークイエリア・コルムナリス”です。


メキシコ - バハ・カリフォルニア州北部のソノラ砂漠が原産です。
ソノラ砂漠の中でも比較的湿度の高い、太平洋沿岸に近い地域にいくつかの個体群が点在するように自生しています。

種小名の 'columnaris' は、ラテン語で“円柱状の”という意味があり、フォークイエリア・コルムナリスのその樹形に由来しています。
日本では古くから“観峰玉”という和名で知られています。
ちなみに英名ではブージャムツリー(boojum tree)とも呼ばれています。

荒涼とした砂漠に自生するコーデックスプランツで、成熟した株は最大20m、胴回り50cmの細長い円柱状の大木に育ちます。

緑色と灰色が混ざり合った硬質の樹皮を持ち、そこから鋭いトゲの生えた枝を無数に伸ばします。
小さい株のうちはいかにも塊根植物らしい壷のようなポッテリとした形をしているのですが、成熟した株はまったく異なる種類の植物のような樹形になります。
成株はまるでニンジンをひっくり返してトゲを生やしたような見た目です。

トゲの間からは小判状の小さな葉を密集させるように生やします。

成長期になると枝はぐんぐんと伸びますが、幹自体の成長は極めて遅く、一年で数mmも成長しません。
自生地の高さ十数mの株は樹齢は500年を超えるとか。気の遠くなるような年月です。

大株にならないと花は咲かせませんが、ハチミツの匂いのするクリーム色の花を咲かせます。
でも残念なことに観峰玉は開花までには数百年かかるそうです。

以前はIdoria属(イドリア属)とされていましたが、近年Fouquieria属(フォークイエリア属)に統合されました。そのため、現在でもイドリア属として扱われることがあります。


【科・属】

Fouquieriaceae Fouquieria
フォークエリア科フォークエリア属

【原産地】

メキシコ - バハ・カリフォルニア州

【置き場所】

一年を通じて、日光のよく当たる場所で管理します。
非常に丈夫な植物なので温暖な地域で、日当たり、風通しの良い場所であれば年間を通して屋外でも管理できます。

フォークイエリア・コルムナリスは日光が不足すると枝が徒長したり、貧弱な株になってしまうため注意しましょう。

【水やり】

フォークイエリア・コルムナリスは冬型種とされていますが、主な成長期は春と秋です。
成長期は土が乾き切る前にたっぷりと水やりします。

休眠に入る夏は水やりは控えめにしますが、葉が落ちている間も日光にさえ良く当てれば雨さらしでも問題ありません。
涼しい季節を好むとはいえ、厳冬期は成長が止まるので水やりは控えめにしましょう。

フォークイエリア・コルムナリスは極力水を控えると、体内に水を溜め込もうとして壷型になりやすくなるそうです。
成長はかなり遅くなりますが、きれいな壷型に作り込みたい方は参考にしてください。

【肥料】

成長期にごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

フォークイエリア・コルムナリスはは寒さには非常に強く、0度近い屋外でも問題なく越冬します。
冬は屋外で管理できますが、多湿を好まないため雨や雪が直接かからない場所で管理しましょう。
逆に夏は休眠に入るので湿度の高い蒸し暑い場所を避け、風通しの良い場所で管理します。