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Firmiana colorata

フィルミアナ・コロラータ

Firmiana colorata フィルミアナ・コロラータ

木の肌です

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南アジア原産の珍しい塊根植物、“フィルミアナ・コロラータ”です。

ミャンマー、ベトナム、タイ、バングラデシュ、スリランカなど、南アジアの広い範囲が原産です。
熱帯雨林の石灰岩の岩の上や、ジャングルの中の痩せた土壌に自生しています。

種小名の 'colorata' は、ラテン語で“有色の、色づいた”という意味があります。

盆栽植物として栽培されることも多いのですが、自生地では高さ10mを超える大木と成長します。
株が小さなうちや、あまり根が深く張れない岩の上などに生えている場合は、背は伸びず丸く太りだし塊根植物といって差し支えない姿となります。
鉢植えで育てる分にはとても成長が遅く、樹木のように育つことはまずありません。

茶色くゴツゴツとした幹(塊根)から、濃緑色の葉を生やすユニークな見た目が特徴です。
株によって形は異なりますが、ぽっこりと膨らんだ幹はまるで古狸のような印象を受けます。

成長期になると幹の頂点付近から旺盛に葉を生やしますが、その葉っぱはとても特徴的。
指先でつまんで引っ張ったようにつんつんと角が立ったユニークな形をしています。
若い株のうちは葉の角は2-3つ程度ですが、株が古くなると5-7つほどに増えるようです。

渋く地味な見た目からは想像できませんが、オレンジ色の鮮やかなとても美しい花を咲かせます。
筒状の花がいくつにも連なった様子は、この植物が熱帯植物であることを実感します。
大きく育たないと花は咲かせないため、盆栽作りにしているとなかなか開花しないのが残念なところです。


【科・属】

Sterculiaceae Firmiana
アオギリ科フィルミアナ属

【原産地】

南アジア一帯

【置き場所】

基本的に明るい場所を好みます。
休眠から目覚め、葉を展開し始める春の成長期は日光のよく当たる場所で管理します。

真夏の直射日光下では葉や茎が焼けてしまう場合がありますので、適度に遮光した環境で管理しましょう。
特にフィルミアナ・コロラータは株が小さいうちは葉が薄く柔らかいので、真夏の直射日光下では葉が縮れてしまうことがあります。

日差しが弱くなる秋から春にかけてはよく太陽にあてると耐寒性も増します。

【水やり】

成長期の夏は土が乾ききる前にたっぷりと水やりします。

秋に入り、涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春まで完全に断水します。
春に芽吹き出した際は、いきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきます。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

フィルミアナ・コロラータは寒さにとても弱いので冬は暖かいところで管理します。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。