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Dorstenia X 'lanci-foetida'

ドルステニア “ランシフォエチダ”

Dorstenia X 'lanci-foetida' ドルステニア “ランシフォエチダ”

異形のハイブリッド、“ランシフォエエチダ”です

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雑によって生まれたハイブリッド種、ドルステニア X“ランシフォエチダ”です。

※(種小名の前の 'X' は種間雑種を示す記号)

小型コーデックスの代表種ともいえる 'Dorstenia foetida'(ドルステニア・フォエチダ)と、美しい葉と幹模様が特徴の 'Dorstenia crispa var. lancifolia'(ドルステニア・ランシフォリア)のハイブリッドで、両種の特徴がそれぞれ出ている渋い逸品です。

フォエチダ、ランシフォリアともに自家受粉できるので、とくに交配はしなくても種は取れるのですが、両種をあえて人工交配したり、開花時にごく近い場所で育てているとこのようなハイブリッドが生まれます。

フォエチダのゴツゴツとした武骨な特徴が現れつつも、ランシフォリアの細長い葉や、スラっとしたフォルムは受け継いでいます。
ランシフォリアの上へ伸びる性質と、フォエチダのところ構わず葉を出す特徴もそれぞれ出ているところが面白いですね。

また、ランシフォリアは性質がやや難しいところがありますが、“ランシフォエチダ”は、フォエチダの丈夫さも兼ね備えているたくましいドルステニアです。

ちなみに“ランシフォエチダ”は、isla del pescado で便宜上、勝手にそう呼んでいるだけで、よそではまったく通用しない呼び名です。
あしからず。


【科・属】

Moraceae Dorstenia
クワ科ドルステニア属

【原産地】

園芸種

【置き場所】

“ランシフォエチダ”は基本的に明るい場所を好みます。休眠から目覚め、葉を展開し始める春の成長期は日光のよく当たる場所で管理します。
ただし、あまり日光が強すぎると葉や茎が赤く焼けてしまう場合がありますので、適度に遮光した環境で管理しましょう。

日差しが弱くなる秋から春にかけてはよく太陽にあてると耐寒性も増します。

【水やり】

成長期の夏は土が乾いたらたっぷりと水やりします。
“ランシフォエチダ”は成長期は水を好むため、勢いよく成長している時期は常に水を与えても問題ありません。
成長期間中は長期間断水しないように注意しましょう。

秋に入り、涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春まで断水気味に管理します。
ただし、休眠期も長期間断水すると細根が枯れてしまい、株にダメージが残ってしまいます。
休眠期間中も月に数度、天気の良い暖かい日にごく少量の水やりをし、細根の枯死を防ぐようにしましょう。

春に芽吹き出した際は、いきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきます。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

“ランシフォエチダ”は寒さにとても弱いので冬は暖かいところで管理します。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。