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Adenium oleifolium

アデニウム・オレイフォリウム

Adenium oleifolium アデニウム・オレイフォリウム

全体的にエメラルドグリーン色の塊根部分

Adenium oleifolium アデニウム・オレイフォリウム image_1 Adenium oleifolium アデニウム・オレイフォリウム image_2 Adenium oleifolium アデニウム・オレイフォリウム image_3 Adenium oleifolium アデニウム・オレイフォリウム image_4 Adenium oleifolium アデニウム・オレイフォリウム image_5
デニウム属の最小種、“アデニウム・オレイフォリウム”です


南アフリカ、ボツワナ、ナミビアにまたがる広大な砂漠、カラハリ砂漠が主な原産地。
標高1000m前後の草がまばらに生えた草原や、石灰岩の岩の上などに自生しています。

種小名の 'oleifolium' は、Olea(オリーブ属)+ folium(葉)の合成語で、“オリーブのような葉の”という意味があります。

アデニウム属の中でも最小種といわれており、成熟した株になると幹径50-70cm、高さ40cmほどの大きさに成長します。

アデニウムの仲間は地表に大きな塊根(塊茎)を形成する種が多いのですが、アデニウム・オレイフォリウムは塊根のほとんどが地中に埋まっています。
ただし、オレイフォリウムはむっちりとした魅力的な塊根を持っているので、露出させて栽培されることが多いようです。

よく似た種が多いアデニウムの中でも、オレイフォリウムは葉に大きな特徴があるので見分けるのは比較的簡単。
種小名どおり、オリーブに似た柔らかいライトグリーンの葉をしており、葉の形状も細長く、内側に丸まっています。
葉の表面は非常に細かい微毛が生えているため、スエードのような質感と見た目をしており、葉っぱも楽しめます。

また、細長いラッパ型をしたピンク色の美しい花を咲かせます。

小型種であるためか、他のアデニウムに比べると成長はとてもゆっくりなので、大きな株になるまでには気長に育てる必要があります。


【科・属】

Apocynaceae Adenium
キョウチクトウ科アデニウム属

【原産地】

アフリカ南部 - カラハリ砂漠

【置き場所】

年間を通して日光のよくあたる場所で管理します。

アデニウムの仲間を栽培する上で日光はとても重要な要素で、日光が不足すると幹や枝が徒長してしまい軟弱な株になってしまいます。
日光不足の状態で長時間栽培すると根腐れを起こしたり、株の内部から腐敗しやすくなります。

またアデニウムの栽培では風通しも重要です。
風通しの悪い場所ではカイガラムシ等の害虫や病気が発生しやすくなります。
硬く締まった株に育てるためにも日当たりや風通しには特に注意しましょう。


【水やり】

新芽の展開が始まって以降の春から初秋にかけては用土が完全に乾燥する前にたっぷりと水やりします。
アデニウム・オレイフォリウムは成長期は水を好むため、水切れしないよう注意してください。
初夏から初秋にかけては日光のよく当たる屋外で雨ざらしで育てるとガッチリした株に育ちます。

秋に入り、涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春まで断水気味に管理します。

休眠中の冬もある程度の温度や日光が確保できる環境の場合、月に数度ごく少量の水やりで細根の枯死を防ぐと翌春以降の立ち上がりが良くなります。
冬に水を与える場合は、暖かく天気の良い好天が続く日を狙い、午前中に用土をほんの少しだけ湿らす程度水やりし、気温が下がる夜にはほぼ乾いている程度にしましょう。

春になり芽吹きだした際は、いきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきます。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおくことも有効です。

【適温】

アデニウム・オレイフォリウムの自生するカラハリ砂漠は標高も高く、場所によっては冬季に氷点下近くまで気温が下がります。
そのため、他のアデニウムに比べると耐寒性は高いのですが、自生地の乾いた気候・強烈な太陽があってこその耐寒性ともいえるので、日本で栽培する際も同等に気温に耐えられるとは一概にいえません。
そのため、温暖な地域でも安全に冬越しするためには、あまり寒さに晒さないことをお勧めします。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。