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Adenia lanceolata

アデニア・ランセオラタ

Adenia lanceolata アデニア・ランセオラタ

ぶっといツル

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型のトケイソウ科塊根植物、“アデニア・ランセオラタ”です。


中東部アフリカ一帯が原産地で、北はスーダン南部、南はザンビアにまで広い範囲で自生しています。

種小名の 'lanceolata' はギリシャ語で“槍のような”という意味があり、アデニア・ランセオラタの尖った葉の形状を指しているようです。

青みがかった薄いベージュの塊根からツルを上に長く伸ばす特徴があり、あまり絡みついたり垂れ下がることなく、直立するようにグングン成長します。
そして、その硬いツルからは学名の元にもなった、矢尻のような細長い葉を出します。

大きく育っても20cmほどにしかならない小型種のわりに、ツルの勢いだけは大型種にも負けない力強さがあります。

ツル性の植物は多肉植物に限らず、とても生命力を感じます。
グングンと目に分るように育ってくれるという楽しみもあります。

ちなみに同属の 'Adenia stenodactyla'(アデニア・ステノダクチラ) と、アデニア・ランセオラタにはかなりの毒性の強い植物由来タンパク質があるそうなので間違っても食べたりしないように気をつけてください!
食べる人はいないと思いますが。。。


【科・属】

Passifloraceae Adenia
トケイソウ科アデニア属

【原産地】

中東部アフリカ

【置き場所】

一年を通して直射日光のよくあたる場所で管理します。
日光が不足するとツルが徒長してしまい、だらしない姿になってしまいます。

アデニア・ランセオラタはもともとツルを長く伸ばす修正がありますが、直射日光が不足するとツルがさらにだらしなく伸びてしまい、葉の色も薄くなり軟弱な株になってしまいます。
硬く締まった株に育てるためにも日当たりには注意しましょう。

【水やり】

休眠明けの春は、土が乾いてから天気の良い日に水やりをします。
成長期である夏は、直射日光の当たる場所では毎日水やりしても問題ありません。むしろ梅雨明け以降は雨ざらしにし、雨風に当てた方が調子よく育ちます。

秋に入り、涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春まで完全に断水します。
春になり芽吹きだした際は、いきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきます。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

アデニア・ランセオラタは寒さにとても弱いので冬は暖かいところで管理します。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。