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Tephrocactus alexanderi

蛮将殿

Tephrocactus alexanderi 蛮将殿

かなり痛そうなトゲです

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暴な見た目の球形サボテン、“テフロカクタス・アレキサンデリ”です。


アルゼンチン北部 - ラ・リオハ州(La Rioja)、カタマルカ州(Catamarca)、サルタ州(Salta)が原産で、標高800m - 2,000mほどの高さに自生しています。
乾燥した平原部の岩だらけの土壌に自生しており、横に広がるように群生しています。

種小名の 'alexanderi' は、スコットランド生まれのボタニスト、リチャード・チャンドラー・アレキサンダー氏(Richard Chandler Alexander)の名をとって命名されました。
その攻撃的な見た目からか、“蛮将殿”というなんとも勇ましい和名が与えられています。

とても鋭く長いトゲを持った高山性のウチワサボテンの仲間で、その凶暴な見た目は北米産の強刺類にも引けをとりません。
古い株になると直径50cmほどの大群生になることもあるそうです。

トゲは生えたばかりの頃は薄い緑色をしてますが年月とともに灰色がかり、ますます凄みが増してきます。

こんなトゲトゲしいテフロカクタス・アレキサンデリですが、実は同属の球状種、'Tephrocactus geometricus'(テフロカクタス・ゲオメトリクス:習志野)の変種という説もあります。
たしかに長いトゲを取ってしまえば、球状の節をボコボコと増やして成長していく姿は似ていますが、丸っこい印象しかないゲオメトリクスの変種とはとても思えないですね。

荒々しい特徴ばかりですが、花は可愛らしい薄ピンク色の大きな花を咲かせます。


【科・属】

Cactaceae Tephrocactus
サボテン科テフロカクタス属

【原産地】

アルゼンチン - ラ・リオハ州(La Rioja)、カタマルカ州(Catamarca)、サルタ州(Salta)

【置き場所】

テフロカクタス・アレキサンデリの自生地は、日中は太陽が照りつく過酷な環境です。
原産地では遮蔽物のほとんどない岩場などに自生していますが、栽培環境下ではある程度遮光した環境で栽培しましょう。

ただし日光が不足すると茎節が細長く徒長したり、表皮の色が悪くなります。

また乾燥した高地に自生するサボテンのため、蒸し暑さを嫌います。
風通しの良い涼しい場所で管理しましょう。

【水やり】

日中の気温が高く、夜間は涼しい春と秋が成長期です。
成長期である秋と春は土が完全に乾き切る前に水やりします。
水やりの頻度が多すぎても徒長しますので注意しましょう。

夏の蒸し暑さに弱いので夏は水やりを控えめにしましょう。

寒さが厳しくなる冬は水やりの量と回数を控えめにします。
テフロカクタスの仲間は用土を長時間乾燥させると細根にダメージを受けてしまいます。
そのため成長を止めている時期も月に数度、天気の良い暖かい午前中に少しだけ水やりしましょう。

【肥料】

成長期に数度、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

テフロカクタス・アレキサンデリは南米の標高の高い場所に自生している為、かなりの寒さに耐えます。
寒さに当てる場合は断水気味に管理しましょう。
また、テフロカクタス・アレキサンデリは冬季にある程度の寒さに当てないと花芽が形成されないようです。
高山性のサボテンなので、寒さよりも夏の蒸し暑さに注意しましょう。