Rauhia peruviana
ラウヒア・ペルビアナ
ムキムキの葉っぱ
ペルー北部 - マラノン川(Maranon)、ウチュムバムバ川(Utcumbamba)の峡谷が原産で、標高1,000-1,500mの開けた岩場の斜面に自生しています。
種小名の 'peruviana' は、“ペルーの、ペルーからの”という意味。
肉厚の対になった葉が特徴の球根植物で、小さい株のうちは葉は直立するように生えてきます。
楕円形のその大きな葉は、成長すると幅15cm、長さ30cmほどの大きさにまで成長します。
葉の表面はうっすらと粉吹いたような青磁色をしており、地味ながらも渋い魅力があると思いますが、、、どうでしょうか?
また球根植物としては珍しく、環境があえば通年を通して葉が枯れずに常緑のままであるという特徴も持っています。
玉ねぎのような球根部分は基本的に地面に半分埋まっており、その球根からは柔らかく太い根を生やしています。
その球根ですが、古くなった表皮が茶色い紙のようになって剥がれていくという特徴を持っています。
球根は大きく成長する15cmほどの大きさにまで成長するそうですが、成長は遅くなかなか球根は成長しません。
この株はまだ小さな株なので早くその大きさにまで育ってほしいものです。
また、球根植物を育てる楽しみの一つに開花というイベントがありますが、ラウヒア・ペルビアナはは白緑色の円筒状のラッパのような形の花を咲かせます。
現在では 'Rauhia peruviana' は正式には1850年に記載された 'Phaedranassa multiflora'(=Rauhia multiflora)という種のシノニム(同種異名)になるそうです。
ですが、一般的には 'Rauhia peruviana' という学名が広く用いられています。
【科・属】
Amaryllidaceae Rauhia
ヒガンバナ科ラウヒア属
【原産地】
ペルー - マラノン川(Maranon)、ウチュムバムバ川(Utcumbamba)峡谷
【置き場所】
一年を通して明るい場所で管理します。
ラウヒア・ペルビアナは日光が不足すると葉が徒長してしまい、だらしない姿になってしまいます。
また、日光不足や、通風の悪い場所では球根が腐りやすくなります。硬く締まった球根に育てるためにも日当たりと通風は確保しましょう。
【水やり】
休眠明けの春は、芽吹きだしてから少しづつ水やりを開始します。
成長期である夏は、適度な日光・通風が確保できる場合は毎日水やりしても問題ありません。
水を上からかけると薄皮の間に水が溜まり、薄皮が剥がれてしまったり、球根が腐ってしまうことがありますので、できれば株元に水やりするようにします。
秋に入り、涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春まで完全に断水します。
【肥料】
成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。
【適温】
ラウヒア・ペルビアナは寒さには比較的強いほうですが、寒さに当てると葉が枯れてしまうことがあるので、寒い季節もある程度の温度を保つと常緑のまま越冬します。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。