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Gethyllis afra

ゲチリス・アフラ

Gethyllis afra ゲチリス・アフラ

くるくるした葉がユニークなゲチリス・アフラ

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ガンバナ科の希少球根植物、“ゲチリス・アフラ”です。


南アフリカ - 西ケープ州のクランウィリアム(Clanwilliam)から ハイデルベルグ(Heidelberg)にかけてが原産です。

フィンボス (Fynbos) と呼ばれる背の低い灌木が生えた荒れ地が主な植生地帯です。
その中でも海岸線から山岳にかけて帯状に広がる冬に雨の降る冬季降雨地帯に自生しています。

種小名の 'afra' は、ラテン語の女性名詞で“アフリカの”という意味があります。

寒い季節に成長する冬型の球根植物で、そのユニークな葉が大きな特徴です。

高さ10cmほどに成長する葉は、上に向かってくるくると伸びるとても面白い特徴を持っています。
灰緑色の葉は細く・平べったく、螺旋を描くように伸びていきます。
いったいなぜこのような形態をしているのでしょうか?

球根は地面の下に埋まっており、白く細長いラッキョウのような形をしています。

気温が上がり葉が枯れ、休眠に入る直前になるとピンク色をしたベル状の花を咲かせます。
開花時期は葉は枯れ落ちているので、地面からいきなり花が生えたような不思議な見た目となります。
花はとても芳香のある良い香りをしているので、ぜひ嗅いでみてください。

また結実すると細長い豆のような果実をつけますが、現地ではこの果実を食用として食べたり、芳香剤として使用することもあるようです。

その他のゲチリス属と同様に成長は極めて遅く、5-6年ほど育てた株でも球根は1cmにも満たない大きさです。
大きく葉を繁らせ、開花するまでには気長に待つ必要があるので、焦らずゆっくり育てましょう。


【科・属】

Amaryllidaceae Gethyllis
ヒガンバナ科ゲチリス属

【原産地】

南アフリカ - 西ケープ州 クランウィリアム(Clanwilliam)から ハイデルベルグ(Heidelberg)

【置き場所】

葉が生え始めてからは、日光の当たる明るい場所で管理します。
また、ゲチリス・アフラは通風の良い環境を好むので、風通しの良い場所で管理しましょう。

日光や風通しが弱いと、葉が徒長してだらしない姿になったり、螺旋状の葉の巻き具合が弱くなります。
また、成長期も蒸し暑く密閉された温室などで管理すると、球根が腐ることもあるので注意しましょう。

完全な冬型種であるゲチリス・アフラは高温と蒸し暑さに弱いので、休眠に入る夏は風通しの良い涼しい場所で管理します。
通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると暑さによるダメージを減らすことができます。

【水やり】

成長期の秋と春は土が乾いてからたっぷりと水やりします。
多くのゲチリスはやや乾燥した状態を好みますが、ゲチリス・アフラは成長期は比較的水分を好みます。

ただしあまり頻繁に水やりすると葉の巻き具合が緩やかになることもあるので、水のやりすぎには注意しましょう。

ゲチリス・アフラは冬型種ですが、寒さが厳しくなる厳冬期は若干水やりを少なめにします。
蒸し暑くなり始めた頃から徐々に水やりを控え、葉が枯れた以降は涼しくなるまでは断水して管理します。

休眠中は基本的に断水しますが、月に1、2回ごく少量の水やりをすると球根の枯死が防げます。
その際はよく風のとおる涼しい夕方以降に用土を軽く湿らす程度に水やりし、朝までには用土が乾いているぐらいを目安にしましょう。

【肥料】

成長期の秋に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ゲチリス・アフラは涼しい季節に成長する植物のため、寒さには強いほうです。
寒さよりも夏の蒸し暑さに気をつけ、暑い季節は涼しい場所で管理しましょう。