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Boophane disticha f. 'east cape form'

ブーファン・ディスティチャ “東ケープ フォーム“

Boophane disticha f. 'east cape form' ブーファン・ディスティチャ “東ケープ フォーム“

ウェービーな葉が面白いブーファン・ディスティチャ “東ケープ フォーム“

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肉性球根の有名種、'Boophone disticha'(ブーファン・ディスティチャ)の地域変異種です。


ブーファン・ディスティチャは、主に南アフリカの夏季降雨地帯に広く自生していますが、その中でも東ケープ州ポートエリザベス(Port Elizabeth)近郊に自生するものは葉の形状に大きな変異があります。

一般的なブーファン・ディスティチャも若干、葉が波打っていますが、東ケープ州産のものはより強くウェーブするのが特徴です。
個人的にはこのよりウェーブの強いタイプの方が面白みがあって、好みです。

まだこの株は開花したことがないのですが、花の形状や色にも違いがあるのか楽しみです。
今後も観察を続けていきたいと思います。


【科・属】

Amaryllidaceae Boophane
ヒガンバナ科ブーファン属

【原産地】

南アフリカ - 東ケープ州ポートエリザベス(Port Elizabeth)


ブーファン・ディスティチャは冬季降雨地帯から夏季降雨地帯の広い範囲に渡って自生しているため、イマイチ成長期と休眠期がはっきりしない場合があります。
特に日本と季節が逆の南半球から来たばかりの株は、輸入後1-2年は良く分らない時期に動き出すことがよくあります。

はっきりと夏型・冬型に分類するのが難しい種ですが、経験則上、夏に成長することが多いため、isla del pescado では夏型種としての育て方を主に紹介します。


【置き場所】

葉を旺盛に展開する成長期は直射日光のよくあたる場所で管理します。

日光が不足すると葉が徒長したり、球根が腐りやすくなります。
大きな株になると花付きも悪くなるので日当たりには注意しましょう。

また、風通しの悪い場所では害虫が発生したり、軟弱な株になります。
硬く締まった球根に育てるためにも日当たりと通風は確保しましょう。

冬に休眠した場合は霜や寒風に当たらない暖かい場所、夏に休眠中した場合は遮光した棚上や風通しがよく涼しい場所で管理しましょう。

【植え付け】

ブーファン・ディスティチャは球根を2/3、少なくとも半分は用土に埋めた方が調子良く育ちます。
また、球根の下部から下に向かって長く根を伸ばすため、鉢は深さのあるものに植え付けましょう。
ただし深い鉢は口径の広く、用土の量が増えて過湿になる場合があるため、鉢の素材を素焼きにしたり、細長い鉢に植え付けるように工夫します。

【水やり】

休眠中の株は基本的に断水して管理しますが、断水期間が長期に渡ると根が完全に枯れることがあります。
休眠中も月に1-2回、ごく少々の水やりを行うと成長期の立ち上がりが良くなる場合があります。

休眠から目覚め、葉が展開し始めてから少しづつ水やりを開始します。
旺盛に成長する春から秋にかけては、用土が完全に乾燥する前に水やりしましょう。

水やりする際は、球根の水を上からかけると薄皮の間に水が溜まり薄皮が剥がれてしまったり、球根が腐ってしまうことがありますので、できれば株元に水やりするようにします。

気温が下がり葉が枯れ始めてから徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ちてからは断水気味に管理します。

【肥料】

成長期の春から秋にかけて薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ブーファン・ディスティチャは寒さには比較的強いほうですが、休眠期の秋以降は暖かい場所で管理したほうが安全に越冬できます。
特に寒い季節に雨や霜に当てたり、寒風に晒すと株が弱り枯れてしまうことがあります。
休眠中も適度に日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。