巨大な花が特徴のド派手ガガイモ、“スタぺリア・グランディフローラ”です

南アフリカ - 北ケープ州、東ケープ州、フリーステイト州が原産の中型のガガイモで、茎を匍匐しながら成長し、大きな群生を形成します。
種小名の 'grandiflora' は、“大きな花の”というそのままの意味があります。
スタぺリアの仲間は和名に“犀角”という名がつく場合が多いのですが、本種にも“大花犀角”という直球の名前がついています。

強烈なインパクトをもった花が最大の特徴で、毛むくじゃらのヒトデなような大きな花は一度見たら忘れられないほどの印象があります。
直径10cmを超えるその花は大きなタランチュラのようにも見えますね。

多くのガガイモ同様、花からは腐肉臭を出し、ポリネーター（花粉媒介者）として蝿を呼び寄せます。
花の小さいガガイモはかなり鼻を近づけないと匂いがしない場合がありますが、スタぺリア・グランディフローラほどの大きな花になると、わざわざ鼻を近づかなくてもはっきりとその匂いが分ります。

花の咲いていない時期は地味なもので、四角柱形の薄緑色の茎を上に向かって伸ばします。
その姿は多肉植物に詳しくない人から見ると、サボテンのようにしか見えないかもしれません。

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【科・属】

Asclepiadaceae Stapelia
ガガイモ科スタペリア属

【原産地】

南アフリカ - 北ケープ州、東ケープ州、フリーステイト州

【置き場所】

一年を通して日光のよく当たる場所で管理します。
スタぺリア・グランディフローラは自生地では日光を遮るもののない、荒涼とした地域に自生しています。
日光が不足すると腐敗しやすくなったり、花付きが極端に悪くなってしまいます。

また、乾燥地帯に自生する植物ですので通気の悪い蒸し暑い場所では突然腐ってしまうことがあります。
通風に気をつけ、風通しの良い場所で管理しましょう。

【水やり】

成長期の夏は土が乾いてからたっぷり水やりします。
乾燥地に自生しているわりに、意外と水を好むため成長期は土が乾くたびに水を与えても問題ありません。

秋に入り、涼しくなってきた頃から徐々に水やりの回数と量を減らし、春まで断水気味に管理します。
寒い時期は基本的に断水しますが、月に1、2回ごく少量の水やりをすると細根の枯死が防げます。
その際は天気の良い午前中に行い、夜までには完全に乾いている程度にしましょう。
休眠明けの春から徐々に水やりを再開します。その際はいきなりたくさん水やりせず、少しづつ量と回数を増やしていきます。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
スタぺリア・グランディフローラは肥料を好むため、成長期は頻繁に与えた方が花付きが良くなります。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

スタぺリア・グランディフローラは比較的寒さに強く、5度程度の最低気温が確保できれば越冬できます。
ただし休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げ、耐寒性があがるようにしましょう。

    

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