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Pseudolithos caput-viperae

プセウドリトス・カプトヴィペラエ

Pseudolithos caput-viperae プセウドリトス・カプトヴィペラエ

ぽてっと倒れたような姿

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セウドリトス属の希少種、“プセウドリトス・カプトヴィペラエ”です。


珍種多肉の宝庫ソマリアが原産で、ソマリア海賊の本拠地とも言われているヌガール州 (Nugaal) - エイル(Eyl)近郊が主な自生地となっています。
海岸線からほど近い荒野に小石や砂礫に混じってひっそりと自生しているそうです。

種小名の 'caput-viperae' はラテン語で 'capt' が“頭”、'viperae' が“毒蛇”という意味。

種小名の意味どおり、まるで毒蛇の頭のような形をした小型種で、特異な形状をしたプセウドリトス属の中でも異彩を放っています。
大きく育ってもせいぜい3-4cmほどにしかなりませんが、株の脇から子株を吹き、積み重なるようにして群生していきます。

日本で育てると、温かくなってくる春ごろにワイングラスのような形をしたとても小さい花を成長点に咲かせます。まん丸でスズランのようでもあります。
カプトヴィペラエの花も他のプセウドリトス属の花と同じく腐敗臭がしますが、花が小さいためかそこまで臭わないのが救いです。

ソマリアの限られた一部の地域のみに自生しているという特異性からか、なかなか栽培は難しく、調子を崩すと簡単に溶けてしまうのが難点。
成長はかなりゆっくりになってしまいますが、水やりをかなり辛めにし、風通しと温度に注意すれば日本でも問題なく育っているので、この珍奇な希少種を育ててみたい方は参考にしてみて下さい。


【科・属】

Asclepiadaceae Pseudolithos
ガガイモ科プセウドリトス属

【原産地】

ソマリア ヌガール州 (Nugaal) - エイル(Eyl)

【置き場所】

一年を通して明るい場所で管理します。

長時間直射日光に当てた場合や、ベランダの床付近など、照り返しの厳しい場所では赤茶色に焼けてしまうことがあるので、寒冷紗等で適度に遮光した環境で栽培しましょう。

また、プセウドリトス・カプトヴィペラエの自生地は極度の乾燥地帯ですので通気の悪い蒸し暑い場所では突然腐ってしまうことがあります。
通風に気をつけ、風通しの良い場所で管理しましょう。

【水やり】

基本的に乾燥を好む植物ですので、水やりは一般的な多肉植物よりも少なめにします。
成長期の夏は土が完全に乾いてからたっぷり水やりします。
その際も乾くたびに与えるのではなく、しばらく乾燥させるぐらいの間隔で水やりしましょう。

秋に入り、涼しくなってきた頃から徐々に水やりの回数と量を減らし、春まで断水気味に管理します。
寒い時期は基本的に断水しますが、月に1、2回ごく少量の水やりをすると細根の枯死が防げます。
その際は天気の良い午前中に行い、夜までには完全に乾いている程度にしましょう。
休眠明けの春から徐々に水やりを再開します。その際はいきなりたくさん水やりせず、少しづつ量と回数を増やしていきます。

ガガイモの仲間であるプセウドリトスは根ジラミやカイガラムシがつきやすく、乾燥する冬は特に注意します。
これらの虫は湿度を嫌うため、霧吹きでたまに水をかけてあげるとある程度予防できます。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

プセウドリトス・カプトヴィペラエは寒さに非常に弱いため、冬は暖かい場所で管理します。
感覚的にはプセウドリトス・ミグイルティヌスよりも寒さに弱いつもりで栽培しましょう。
休眠中はなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。