isla del pescado-手織りテキスタイル-ヨガマット-多肉植物-販売

Senecio pendulus

初鷹

Senecio pendulus 初鷹

”インチ・ワーム“の名に恥じない姿のセネキオ・ペンデュルス

Senecio pendulus 初鷹 image_1 Senecio pendulus 初鷹 image_2 Senecio pendulus 初鷹 image_3 Senecio pendulus 初鷹 image_4 Senecio pendulus 初鷹 image_5
モムシのような不思議な姿が魅力の多肉植物、“セネキオ・ペンデュルス”です。


エチオピア、ソマリア、イエメン、エリトリアなど、アフリカ大陸北東部から紅海を挟んだアラビア半島の南部にかけてが原産です。
やや湿り気のある腐食土の多い森林地帯や、海岸線沿いの低木林などに自生しています。

種小名の 'pendulus' は、ラテン語で“ぶら下がった、垂れさがった”という意味があります。

海外では、イモムシのようなその特異な姿から“インチ・ワーム”(Inch Worm:1インチの芋虫)と呼ばれています。
日本では“初鷹”という和名が与えられていますが、明確な意味は不明です。

海外での通称名、“インチ・ワーム”のとおり、匍匐移動している芋虫のような見た目が特徴のキク科多肉植物です。

大人の指ほどの太さのむっちりとした多肉質の茎を地面に這うように横に向かって伸ばしながら成長します。
ウネウネと伸びた茎はキュウリやピクルスのようでもあります。

白っぽい緑色から薄い黄緑色をした茎の表面には複雑な線のような模様が入り乱れていますが、この特徴も芋虫らしいですね。
なお、表皮は日光によくあたると赤から紫色っぽい色に変化します。

茎の先端からは小さな葉を出すことがありますが、すぐに脱落してしまいます。

成長の仕方は本当に不思議で、一つの茎が長く伸びたかと思いきや、根元から新たな茎が生えてきたり、ボコボコと節のような茎が伸びてきたりと自由気ままです。
また、茎と茎が節で数珠つなぎになると、簡単にポロっと取れてしまいます。
そのため、綺麗に鉢植えにするにはいつも難儀しますが、取れてしまった茎は簡単に挿して活着させることができます。

株があるていど充実してくると、茎の先端から長い花柄を伸ばし、赤いアザミのような花を咲かせます。
とても綺麗な花なのですが、その姿はまるで赤い粘液を吐き出す蜘蛛や芋虫のようにも見えます。

多肉植物の中でも、特に珍奇な種が多く自生するアフリカ北東部出身の種としては性質はとても丈夫なので、初心者の方にもおススメの奇妙な多肉植物です。


【科・属】

Compositae Senecio
キク科セネキオ属

【原産地】

エチオピア、ソマリア、イエメン、エリトリア

【置き場所】

一年を通して日光のよく当たる明るい場所で管理します。
セネキオ・ペンデュルスは日光が強すぎると茎の表面が赤くなることがありますが、丈の詰まった丸い茎に育てるには日光は必須です。
日光が不足すると、茎は明るいエメラルド・グリーンになりますが、細長く徒長しやすくなります。

また、風通しの良い場所で管理しましょう。

【水やり】

セネキオ・ペンデュルスは、はっきりとした休眠があまりないようですが、春や秋の日中暖かく、夜間の涼しい季節に旺盛に成長します。
成長期である春や秋は、土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。
また、成長期は以外に水を好みますので、用土が完全に乾燥しきる前に水やりしましょう。

秋に入り、涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、春までは少量の水やりで管理します。
ただし、気温が低い環境では根腐れを起こすことがあるため、断水気味に管理しましょう。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

セネキオ・ペンデュルスは、砂漠気候の場所に自生する植物としては耐寒性は強いほうです。
断水気味に管理した場合は、一時的には5度程度までの低温に耐えることができますが、基本的には暖かい場所を好むため、冬も暖かい場所で管理しましょう。
休眠中はなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。