メキシコ原産のベンケイソウ科多肉植物、“セダム・フルフラセウム”です。

丸くプリプリした葉っぱに、うっすら粉をかぶったような毛が生えているのが特徴で、春先には小さくてピンク色の花を咲かせます。
休眠期は深緑色をしていますが、成長期の秋から冬にかけて太陽によく当てると赤紫に紅葉しとてもキレイな姿を楽しめます。

和名の“群毛豆”も一言で特徴を表現している良い名前ですが、他に“粉厚葉弁慶”、“玉連”という和名もあるみたいですね。

---

【科・属】

Crassulaceae Sedum
ベンケイソウ科セダム属

【原産地】

メキシコ

【置き場所】

成長期である秋から春までは日光のよく当たる場所で管理します。
日光が弱いと、セダム・フルフラセウムはあまり紅葉しなくなってしまいます。
また、葉も徒長しやすくなるので成長期は極力太陽にあてましょう。

梅雨を過ぎ、日差しの強くなる夏は直射日光下では葉や茎が焼けてしまう場合があるので、適度に遮光した環境で管理しましょう。
特に蒸し暑さに弱いので、夏は風通しの良い涼しい場所で管理します。
通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると暑さによるダメージを減らすことができます。

【水やり】

成長期の秋と春は土が乾いたらたっぷりと水やりします。
セダム・フルフラセウムは涼しい季節に成長する冬型種ですが、厳冬期は水やりを控えめにします。

蒸し暑くなり始めた頃から徐々に水やりを控え、涼しくなるまでは断水気味に管理します。
真夏はは基本的に断水しますが、月に1、2回ごく少量の水やりをすると細根の枯死が防げます。
その際は湿度の少ない夕方以降に用土を軽く湿らす程度に水やりし、朝までには用土が乾いているぐらいを目安にしましょう。

【肥料】

成長期の秋に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

セダム・フルフラセウムは涼しい季節に成長する植物のため、寒さには強いほうです。
夏の蒸し暑さに気をつけ、暑い季節は涼しい場所で管理しましょう。

    

---