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Pachypodium baronii var. windsorii

パキポディウム・ウィンゾリー

Pachypodium baronii var. windsorii パキポディウム・ウィンゾリー

真っ赤で派手な花が開花!

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っ赤な花を咲かせるマダガスカルの至宝、“パキポディウム・ウィンゾリー”です。


マダガスカル最北の州 - アンチラナナ州と、その隣のマハザンガ州のごく一部の地域が原産です。
標高120-460mまでの範囲の岩体域のスロープや急な崖、乾燥した疎林の岩場などに自生しています。

種小名の 'windsorii'(ウィンゾリー) は、20世紀初頭にアンチラナナ州で最も高い岩山を要塞として利用したウィンザー城(Windsor Castle)周辺で標本個体が採集されたことから命名されました。

同属の人気種、
'Pachypodium baronii'
(パキポディウム・バロニー)の変種(もしくは亜種)とされている小型のパキポディウムです。
何十年、何百年という年月を経た古株でも枝を含めた高さ1.2m、幹の直径は30cmほどの大きさにしか成長しません。

数あるパキポディウムの中でも鮮烈な赤い花を咲かせるのは本種と基本種のバロニーのみのためか、パキポディウム属の中でも一、二を争う人気種です。

樹形はバロニーに比べて小さくコンパクトで、より幹が丸く太りやすい特徴があります。
バロニーは有る程度の高さに成長するまで幹が膨らみにくいのですが、ウィンゾリーは小さな株のうちからでっぷりと太ってくれます。
また、基本種のバロニーは大きく育つまではあまり分枝せずに単幹で育つことが多いのですが、ウィンゾリーは子株のうちから分枝しやすい点も特徴です。

枝はびっしりと太く短いトゲで覆われており、枝の先端からは厚みのある大きな広い葉を展開します。
革質の葉の表面はツヤがあり、濃いグリーンをしています。

成長期に入ると成長点から長い花茎を伸ばし、ウィンゾリーの代名詞でもある真っ赤な花を咲かせます。
個人的には基本種のバロニー、そしてウィンゾリーの花はパキポディウムの中でも1・2を争う美しさだと思います。

ウィンゾリーの大きな魅力である花にも違いがあり、バロニーの花弁(花びら)が細い手裏剣のような型なのに対し、ウィンゾリーの花弁は丸い円形に近い形をしています。
また、花の中心部が黄色からごく薄いグリーンをしています。
ちなみにウィンゾリーは小さな株のうちから比較的開花しやすい特徴があり、これも人気の要因の一つかもしれません。

非常に魅力溢れる素晴らしいパキポディウムですが、自生地では環境破壊、および過去の乱獲によって絶滅寸前となっています。
2011年時点で知られている母体集団は5つほどしか知られておらず、現在では厳重に保護されています。

ワシントン条約でも国際的な商取引が一切禁止される最上位である一種(CITES Appendix I)に指定されているため、なかなか入手が難しい種でもありますが、そのハードルを乗り越えて国内で実生で増やされた株がわずかに流通しています。

小型種ゆえか成長は遅く、基本種のバロニーに比べるとずいぶんとゆっくり育ちます。
とはいえ肥料や水をたくさん与えて大きくすると、枝ばかり伸びてしまうため、じっくり時間をかけて育ててください。


【科・属】

Apocynaceae Pachypodium
キョウチクトウ科パキポディウム属

【原産地】

マダガスカル - アンチラナナ州、マハザンガ州

【置き場所】

年間を通して日光のよくあたる場所で管理します。
パキポディウム属を栽培する上で日光はとても重要な要素です。

日光が不足すると幹や枝が徒長しやすくなり、日光不足の状態で長時間栽培すると根腐れを起こしたり、株の内部から腐敗しやすくなります。
特にパキポディウム・ウィンゾリーは寒さに弱いので、冬場でも日光のよく当たる場所で管理し株や鉢の温度があがるようにしてください。
また、風通しの悪い場所ではカイガラムシ等の害虫が発生しやすくなります。

夜間の最低気温が15度を上回る場合は、遮光やUVカット等のない屋外で直射日光や風に当てたほうが、より締まったコンパクトな樹形に育ちます。
硬く締まった株に育てるためにも日当たりや風通しには特に注意して管理してください。

【水やり】

成長期の初夏から秋にかけては、用土が乾燥してからたっぷりと水やりします。
直射日光の長時間当たる場所で管理している場合、梅雨明け以降は雨ざらしにし雨風に当てた方が調子よく育ちます。

あまり頻繁に水やりしすぎると枝が長く伸びる場合もあるため、その場合は水を控えめにします。
成長はより緩慢になりますが、パキポディウム・ウィンゾリーは辛めに水やりしたほうが良い株姿になります。
露天で育てている場合、水やりは雨のみにまかせる手もあります。

秋に入り涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めてからは断水気味に管理します。

小さな株や、活着前の株は長期間断水すると株が弱る場合があります。
また休眠中も月に数回、軽く用土を湿らせる程度に水やりすると、細根が完全に枯死することを防げる場合があります。
寒い時期に水やりする場合は好天の続く気温が高い日を狙って午前中にごく少量の水やりし、気温の下がる夜間までにはほぼ乾いている程度にします。

春になると葉や花芽が徐々に展開し始めますが、いきなりたくさん水やりはせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきます。

【肥料】

パキポディウム・ウィンゾリーは肥料をあげると旺盛に葉を展開しますが、枝が伸びやすくなり、トゲの生える間隔や密度も広がってしまいます。
なるべく肥料は控え、成長期の夏に微量元素が不足しない程度にごく少量のみ施肥しましょう。

【適温】

パキポディウム・ウィンゾリーの自生する地域は、マダガスカルの中でも最も気温の高い熱帯地域です。
そのため、パキポディウム・ウィンゾリーはパキポディウムの中でも最も寒さに弱いのでなるべく冬は暖かいところで管理します。
夜間の最低気温は15度を下回らないように管理すると安全に越冬できます。

また葉を落とした後の休眠期も、表皮の下の葉緑素で光合成を行って寒さに対する体力を静かにつけています。
休眠中も日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。