モナデニウムの代表種、“モナデニウム・リチェイ”です。

ケニア - 東部州のメルー（Meru）からイシオロ（Isiolo）にかけてが原産です。
標高1,000-1,300mほどの岩場や砂礫質の土壌の平原に自生しています。

属名の 'Monadenium' は、ラテン語の 'mono'（一つの）+ 'aden'（腺）+ '-ium'（ラテン語の文法）の合成語で、苞葉に含まれるコの字型をした蜜腺の形状から名づけられたようです。

種小名の 'ritchiei' はイギリスの動物学者であり、ケニア国立公園を創立した T.Aリッチー氏（T.A. Ritchie）の名をとって命名されました。

モナデニウムといえばこれ、というほど良く知られた柱状種で、自生地では高さ50cmほどの大きさにまで成長することもあるそうです。

モナデニウム・リチェイの魅力はボコボコと盛り上がった緑色の幹です。
まるで緑のイモムシのような見た目をしていますが、その愛嬌のある姿から万人に人気があります。

成長期になると幹の成長点のあたりから多肉質なツヤのある葉を生やしますが、いずれ脱落します。
そして、緑色の表皮によく映えるピンク色のベルのような形状の花を咲かせます。

大きくなると幹や株元から仔株を出し、どんどん増えていくので、最終的にどのような形に成長するか予測できないところも魅力の一つです。

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【科・属】

Euphorbiaceae Monadenium
トウダイグサ科モナデニウム属

【原産地】

ケニア - 東部州　メルー（Meru）からイシオロ（Isiolo）にかけて

【置き場所】

一年を通して明るく、風通しの良い場所で管理します。
日光が強い場所では赤く焼けてしまう場合もあるので、その際は寒冷紗などで若干遮光します。
その場合でも風通しは確保しましょう。

日光が不足したり、風通しが悪い場合、徒長したり根腐れを起こす可能性があるため注意が必要です。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。
水は控えめの方が徒長しにくくなりに締まった良い株になります。
水切れよりも与えすぎに注意しましょう。

気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。

モナデニウムはユーフォルビアの近縁種のため、ユーフォルビアと同様に根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。
その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。

加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

肥料が多いと間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

モナデニウム・リチェイは断水した状態だとある程度の寒さに耐えることができますが、基本的に寒さを嫌います。
休眠期である冬は暖かい屋内で管理しましょう。
休眠中も適度に日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。

    

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