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Euphorbia venenifica

ユーフォルビア・ベネニフィカ

Euphorbia venenifica ユーフォルビア・ベネニフィカ

有毒柱状種、ユーフォルビア・ベネニフィカです

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しい姿をした有毒柱状種、“ユーフォルビア・ベネニフィカ”です。


アフリカ大陸北部に広がるサハラ砂漠近隣の国々、スーダン、チャド、エジプトなどが原産です。
標高1,000-1,200mほどのサバンナや、岩や石の多く転がる丘陵のスロープなどに自生しています。

種小名の 'venenifica' は、ラテン語で“毒を持った”という意味があり、'venenum'(毒)+ 'fera'(xxを持つ)の合成語です。

大型に育つ柱状のユーフォルビアで、成熟した株は高さ3-4mほどの大きさに成長します。

円筒形をした幹や枝は白褐色をしており、表面はすべすべと滑らかな質感をしています。
ただし幹や枝のところどころにはトゲが生えていますので、気をつけてください。
個体によってはほとんどトゲの生えない個体もいるようです。

枝の頂点付近からは肉厚でツヤのある大きな葉を広げます。
淡い黄緑色をした葉には葉脈が浮かび上がり、鑑賞性の高い綺麗な造形です。

小さな株のうちは単幹で育ちますが、成長するに従って分岐し始めます。
また大株にならないと開花しませんが、休眠から目覚める直前に黄緑色をした小さな花を咲かせます。

基本的にユーフォルビア属の樹液は有毒ですが、種小名の“毒を持った”という意味からも分るとおり、ユーフォルビア・ベネニフィカの樹液はその中でも特に毒性が高いとされています。
うっかり触ってしまったりしないように気をつけてください。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

スーダン、チャド、エジプト、エチオピア

【置き場所】

一年を通して直射日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
ユーフォルビア・ベネニフィカは太陽をとても好みます。
真夏の直射日光下でも日焼けすることはありませんので、なるべく長時間日光に当てましょう。

日光が不足した場合、徒長したり、腐りやすい軟弱な株になってしまいます。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

葉を旺盛に展開している成長期は土が完全に乾き切る前に水やりをします。
ユーフォルビア・ベネニフィカの自生する地域はまとまった雨が降る時期が2か月ほどしかないためか、成長期は勢いよく成長します。

気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。
ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。
その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。

【肥料】

肥料が多いと間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・ベネニフィカは寒さにとても弱いので冬は暖かい屋内で管理します。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。