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Euphorbia namibensis

蛮童子

Euphorbia namibensis 蛮童子

極限の環境に生きる珍種、ユーフォルビア・ナミベンシス

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限の環境に生きる珍種ユーフォビアの秘宝、“ユーフォルビア・ナミベンシス”です。


ナミビア南西部、カラス州リュデリッツ(Lüderitz)近郊のTschaukaib山脈地帯が原産です。
海岸線から50kmほど離れた標高500-800mの非常に乾燥した高原地帯に自生しています。

種小名の 'namibensis' は、そのままですが“ナミビアの”という意味になります。
日本では“蛮童子”(えびすどうじ) という、まるで日本の妖怪のような和名が与えられています。

こん棒のようにゴツゴツした太い幹から短いトゲの生えた枝を伸ばす、とても無骨な見た目をしたユーフォルビアです。
ぎゅっと詰まったような球体が魅力的。
自生地の厳しい環境に対応するため、このように姿となったのでしょうか。

照りつける厳しい太陽から水分の蒸散を抑えるためか、表面は硬い表皮に覆われています。
その表皮はまるで大型哺乳類の角質化した皮膚のようです。

球体からは短い枝を伸ばし、その先端から細い葉を僅かに伸ばします。
線形の葉は非常に細く、やや紫色がかった繊細な印象を持っています。
枝から生えたトゲのようなものは、花が枯れた後の花柄が残ったものになります。

ユーフォルビアは見た目と違って根が貧弱な種類が多いのですが、ユーフォルビア・ナミベンシスは、かなり太くて長い直根を持っています。
極度に乾燥した地域に自生するという特性上、地面深くまで水を求めるうちにそのように進化したのかもしれません。

ちなみに和名にある“蛮童子”の蛮(えびす)という字は、読んだそのままに「野蛮な」という意味があるらしいのですが、その武骨な見た目から名づけられたのでしょうか、、、?

成長は極めて遅く、数年育てた程度ではほとんど大きさの変化は分りません。
辛抱強く、ゆっくりと育てましょう。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

ナミビア - カラス州リュデリッツ(Lüderitz)近郊 Tschaukaib山脈地帯

【置き場所】

年間を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
日光が不足した場合や風通しが悪い場合は、枝が徒長したり、簡単に枯死してしまうことがあります。
調子良く育てるためにも日当たりと通風はなるべく確保しましょう。

ユーフォルビア・ナミベンシスは涼しい季節に成長するため、蒸し暑さに弱いところがあります。
休眠期である夏は風通しのよい涼しい棚上などで管理しましょう。

【水やり】

ユーフォルビア・ナミベンシスの自生している場所は、冬季にごく少量の雨が降る地域です。
そのため、ユーフォルビア・ナミベンシスも冬型種として育てたほうがうまくいくように思います。

成長期である春と秋は土が完全に乾いてから少量の水やりをします。
ユーフォルビア・ナミベンシスのような極地に自生するユーフォルビアは、一般的な種よりも少なめに水やりしましょう。

水やりが多すぎると簡単に根腐れを起こします。
水切れよりも与えすぎに注意します。
また、古株ほど水やりの間隔はあけるようにしましょう。小さな株よりも大きな株の方が突然腐ってしまうことがあります。

気温が上がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、初夏から涼しくなるまでは断水気味に管理します。
ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の夏も月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。

気温の高い季節は、日中に水やりすると蒸れて調子を崩すことがあるため、涼しい日の夕方以降に軽く水やりする程度にとどめましょう。

【肥料】

成長の遅い、極地に自生するユーフォルビアは多くの肥料は必要ありません。
成長期の春から秋に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・ナミベンシスは涼しい気候を好みます。
ある程度の寒さに耐えることができますが、厳冬期は暖かい場所で管理した方が安全です。
寒さよりも夏の蒸し暑さに弱いため、気温の高い季節は涼しく過ごさせましょう。