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Euphorbia mitriformis

ユーフォルビア・ミトリフォルミス

Euphorbia mitriformis ユーフォルビア・ミトリフォルミス

黄緑の肌と灰色の刺

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マリア産の珍しいトゲもの種、ユーフォルビア・ミトリフォルミスです。


ソマリア北部 - サナーグ州(Sanaag)が原産で、標高1,200 - 1,600mの石灰岩でできた岩山や崖に自生しています。

種小名の 'mitriformis' は 'mitra'(僧帽) + 'formis'(形、形状をした) の合成語で、カトリックの司教が被っていた冠のような、という意味のようです。

おおよそ5-6稜の小さな球状のユーフォルビアで、成長するにつれ子株を吹き群生していきます。
鋭いトゲが最大の特徴で、球体に見合わない大きなホワイトグレーのトゲをたくさん生やします。
トゲは生え始めのころは赤みを帯びてやや柔らかいのですが、時が経つにつれグレーになり硬くなります。

また、トゲの生えてくる生え際の部分はトゲと同じようなグレーがかった色をしており、地味ながらもその部分がミトリフォルミスの大きな見所の一つでもあります。
同属の 'Euphorbia pulvinata'(笹蟹丸) にとてもよく似ていますが、この球体の稜の部分で簡単に見分けがつけることができますね。

ソマリア産のユーフォルビア全般に言えることですが、非常に成長は遅く、立派な群生株に仕立てるにはある程度の年月が必要です。
また、若干気難しいところもあるので、継ぎ木で栽培されることも多いようです。
こちらの株は自根株ですが、やはり入手して1-2年は根が落ち着かず、なかなか成長しませんでした。ですが、いちど活着してしまえばそこまで栽培は難しい印象はありません。

自生地の株は大きく育つと直径1mもの大きな群生株になることもあるそう。
鉢植えだとそこまでいくことはないでしょうが、ゆっくりじっくり大きな群生株に育てたいユーフォルビアです。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

ソマリア - サナーグ州(Sanaag)

【置き場所】

一年を通して、風通しの良い場所で管理します。
あまりに日光が強い場所では球体が焼けてしまう場合もあるので、その際は若干遮光します。
ユーフォルビア・ミトリフォルミスは標高の高い地域に自生しています。
そのため、暑い時期の蒸れにはとても弱いので風通しには注意しましょう。

また球状のユーフォルビアは日光が不足した場合、頭頂部から徒長してしまい丸い形を維持できなくなることもあるため注意が必要です。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。
ユーフォルビア・ミトリフォルミスのような球形のユーフォルビアは体内に水をたくさん貯めることができる為、水やりは他のユーフォルビアより少なめにしましょう。
水切れよりも与えすぎに注意します。

また、球が大きい古株ほど水やりの間隔はあけるようにしましょう。小さな株よりも大きな株の方が突然腐ってしまうことがあります。
気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。

ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に1-2回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

球状のユーフォルビアは肥料をたくさん与えると大きくなりやすいのですが、いびつな形に育つことも多いので控えめに与えます。
なるべく時間をかけて持ち込んだほうが締まった良い株になるので、肥料は控えめにしましょう。
成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・ミトリフォルミスはユーフォルビアの中では寒さよりも夏の蒸し暑さに弱いのですが、冬は暖かいところで管理した方が安全です。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。