美しい葉が特徴の柱状種、“ユーフォルビア・イハラナエ”です。

マダガスカル最北の州、アンツィラナナ州のイハラナ（Iharana）のみが原産で、海に面した岩棚に自生しています。

種小名の 'iharanae' は、唯一の自生地であるイハラナの地名をとって命名されました。

多肉質の茎をまっすぐに伸ばす柱状のユーフォルビアで、成長すると70cm-1m近い大きさにまで成長します。
同属の有名種 'Euphorbia neohumbertii'（噴炎竜）などに近い仲間で、見た目も良く似ています。

4稜の角柱型の幹には短く曲がったトゲ状のヒゲが密集し、幹の先端から丸みを帯びた長卵形の葉を展開します。
幹は年月を経ると灰褐色に変色し、ロウでコーティングしたような見た目になります。

葉はグリーンから薄いエメラルドグリーンをしており、葉脈がうっすらと白く浮き上がるユニークな特徴があります。
そして主葉脈はヤマブドウのような深い暗エンジ色に色づき、なんとも言えない怪しい美しさがあります。

マイナー種ですが、なかなか侮れない魅力をもった良種です。

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【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

マダガスカル北部 - アンツィラナナ州 イハラナ（Iharana）

【置き場所】

一年を通して日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
ユーフォルビア・イハラナエは日光が不足すると葉がだらしなく大きくなり、垂れ気味になります。
日光が不足したり風通しが悪い場合、徒長しやすくなってしまうため注意が必要です。
日当たりや通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると徒長はある程度防ぐことができます。

【水やり】

成長期は土が完全に乾いてから水やりをします。水は控えめの方が徒長しにくくなりに締まった良い株になります。水切れよりも与えすぎに注意しましょう。
気温が下がり始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。

ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に2-3回、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

肥料が多いと間延びしやすくなるため、控えめに与えます。
成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・イハラナエは寒さに弱いので冬は暖かい屋内で管理します。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。

    

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