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Euphorbia guillauminiana

ユーフォルビア・ギラウミニアナ

Euphorbia guillauminiana ユーフォルビア・ギラウミニアナ

立派に育っています

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木状に育つ異色の希少種、“ユーフォルビア・ギラウミニアナ”です。


マダガスカル北西部に位置する、Sakalava(サカラヴァ)地方のPort Berge(ポート・ベルゲ)に少数の個体群が自生しています。
ほとんど栄養分のない溶岩質の岩場に自生しており、最大で高さ1mほどの高さに成長するそう。自生地の植物はどれも迫力がありますね。

種小名の 'guillauminiana' は、フランスの植物学者 アンドレ・ギラウミン氏(André Guillaumin)の名をとって命名されました。
ちなみにかつては“鬼棲閣”という厳つい和名もあったようです。

他の種ではなかなか見られないユニークな株姿がユーフォルビア・ギラウミニアナの大きな魅力の一つです。
成長するにしたがって幹から少しづつ枝を分岐し、強風でひっくり返った傘のような姿に成長します。
分岐した枝も幹と同じぐらいの太さがあり、その太い枝の先端には鋭いトゲがびっしり生えてきます。

成長期になると枝の先端からは鮮やかな緑の葉っぱを出して、ほれぼれするような形に。とても男前なかっこよいユーフォルビアです。
マダガスカルと同じく不思議植物の宝庫、イエメンのソコトラ島に自生する 'Dracaena draco'(竜血樹)のミニチュア版にも見えてきます。

寒さに弱く、多湿にも弱いので若干気難しいところがあるのですが、しっかり根付けばそれほど管理は難しくはありません。
しかし、成長がとても遅く、枝が分岐するのは今のところ2-3年に一回ぐらいです。
その理由からか、市場にはほとんど出回ることがないのが残念なところです、、、

成長を早くしようと成長期に肥料と水をどんどんあげると、確かに成長は早くなりますが、枝はあまり分岐せずに長く伸びてしまうばかりの締まりのない株になるので注意して下さい。
枝の詰まった、こんもりとドーム状の株に育てるためにもユーフォルビア・ギラウミニアナはゆっくりじっくり育てましょう。


【科・属】

Euphorbiaceae Euphorbia
トウダイグサ科ユーフォルビア属

【原産地】

マダガスカル - Sakalava(サカラヴァ)地方Port Berge(ポート・ベルゲ)

【置き場所】

一年を通して直射日光のよくあたる、風通しの良い場所で管理します。
少し性質の気難しいユーフォルビア・ギラウミニアナは日光が不足すると調子を崩しやすくなります。
なるべく長時間日光が当たる場所で管理しましょう。
また成長期は風通しの良い場所で管理すると枝の徒長がある程度防げます。

【水やり】

春が過ぎ、気温が高くなると葉が出始めます。
葉が出始めるまでは株の様子を見つつ、他の多肉植物よりは少量の水やりをしましょう。
また、梅雨時など空中湿度の高い日が続く場合は水やりを控えめにします。
気温の上がる夏の成長期は土が完全に乾いてからたっぷり水やりをします。

葉が落ち始めたころから徐々に量と回数を減らし、晩秋から春までは断水気味に管理します。
ただしユーフォルビアは根張りが弱く、長期間にわたって完全に断水すると根の細根が枯れてしまい、細根の再生に時間がかかるようです。
休眠期の冬でも月に1回程度、土を軽く湿らす程度に水やりし、細根の枯死を予防すると良いかもしれません。その際は天気の良い午前中に行い、夜までにはほぼ乾いている程度にしましょう。
加温している温室では冬になっても休眠に入らない場合もありますので、その際は適度に水やりします。

【肥料】

成長期の夏に微量元素が不足しない程度に、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

ユーフォルビア・ギラウミニアナは寒さにとても弱いので冬は暖かい屋内で管理します。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。