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Sinningia leucotricha

断崖の女王

Sinningia leucotricha 断崖の女王

“断崖の女王”の名にふさわしい株姿

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貴な雰囲気をまとった人気塊根植物、“シンニンギア・レウコトリカ”です。


ブラジル南東部に位置する小さな州、パラナ州が原産のイワタバコ科の着生植物です。
着生シダや森林性のヒモサボテンなどが生える崖の割れ目や岩棚に張り付くように自生しています。

属名の 'Sinningia' は18世紀に活躍したドイツ人ボタニスト、ウィルヘルム・シンニン氏(Wilhelm Sinnin)の名をとって命名されました。
種小名の 'leucotricha' は“白い毛の”という意味があり、ラテン語の 'leuco-'(白いの接頭辞)+ 'tricha'(毛、髭)の合成語になります。

日本では“断崖の女王”という、とても有名な素晴らしい和名で親しまれています。
ちなみに英語圏では“ブラジリアン・エーデルワイス”という名で呼ばれています(エーデルワイスも崖に生息し、苞葉の綿毛が特徴)。

銀白色に輝く大きな葉と、オレンジ色をした筒状の可憐な花がこの植物の大きな特徴。
日本では古くから親しまれており、コーデックスプランツとしてはかなりのメジャー種とも言えますね。

まず目を引くのは何といっても微毛に覆われた大きな葉です。
塊根から微毛の生えた太い茎を伸ばし、そこから楕円形の葉を展開します。

まるで蚕の繭のような、緻密で繊細な微毛はビロードのような滑らかな手触りをしています。
日光があたると微毛が太陽の光を反射し、うっすらと発光しているようにも見えます。

扁平な形をした大きな塊根を持っていますが、自生地ではこの塊根部分は岩の隙間や土壌の中にめり込むようにして着生しています。
そのためか一般的な塊根植物に比べると着生するための役割が大きく、塊根全体からも細かい根が沢山生えています。
このシクラメンのような塊根部分は30cm近い大きさに育つこともあるそうです。

美しい葉とともに、可憐な花も断崖の女王の人気の要因のひとつ。
筒状のオレンジがかった赤い花を鈴なりに咲かせますが、銀色の葉とのコントラストがとても綺麗。
成長期の間は花を次々と咲かせるため、長い間に渡って花を楽しむことができます。

ちなみにこの花はハチドリをポリネーター(花粉媒介者)としているため、筒状になっているようです。
また断崖の女王は自家受粉によって結実させることも可能。

断崖の女王は成長も早く、性質も丈夫なため、初心者にも安心して育てることができます。
まさに“断崖の女王”という名にふさわしい、素晴らしい特徴を兼ね備えた優良種です。


【科・属】

Gesneriaceae Sinningia
イワタバコ科シンニンギア属

【原産地】

ブラジル - パラナ州

【置き場所】

シンニンギア・レウコトリカは日当たりの良い崖に自生しています。
一年を通して直射日光のよくあたる場所で管理します。

日光が不足すると茎や葉が徒長し、葉も張りがなくなってしまいます。
また、ある程度風通しが良い場所で管理しましょう。

【水やり】

休眠明けの春は、新芽が展開し始めてから徐々に水やりを開始します。

成長期である夏は、直射日光の当たる場所では毎日水やりしても問題ありません。
むしろ梅雨明け以降は雨ざらしにし、雨風に当てた方が調子よく育ちます。

秋に入り、涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春まで完全に断水します。
ただし、ある程度の温度が保てる環境では1か月に1-2回、ごく少量の水やりをすると細根の枯死を防ぐことができ、翌春もスムースに目覚めさせることができます。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

シンニンギア・レウコトリカは断水した状態だとある程度の寒さに耐えることができます。
安全に冬越しさせたい場合は、無加温でも構わないので暖かい室内などで管理しましょう。

休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。