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Pseudobombax ellipticum

プセウドボンバックス・エリプティクム

Pseudobombax ellipticum プセウドボンバックス・エリプティクム

中米を代表するコーデックスプランツ、プセウドボンバックス・エリプティクム

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米を代表するコーデックスプランツ、“プセウドボンバックス・エリプティクム”です。


メキシコ南部、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスと、中米の様々な国にまたがって分布しており、グアテマラでは国樹に指定されています。
標高1,800mまでの岩の多い荒れ地や、灌木が生える疎林などに自生しています。

種小名の 'ellipticum' はギリシャ語で“楕円状の”という意味があり、プセウドボンバックスの葉の形を表しているようです。

多肉植物というよりは一般的な樹木に近く、成長すると高さ18m、直径2m近い大木に成長します。

成長すると非常に長い雄しべが密集した、ピンク色のとても美しい花を咲かせます。
その形状が床屋でヒゲを剃るとき、クリームを塗るブラシに似ているため、英語では“シェービング・ブラッシング・ツリー”と呼ばれています。
また、自生地では花を茶にいれ胃腸薬として利用することもあるそうです。

普通に育った株は縦に長い一般的な樹木のような形状をしていますが、プセウドボンバックス・エリプティクムは自生地の乾燥した気候に耐えるため、株元を膨らませ水分をためる習性があります。
その習性を利用して幹や枝を強く切り戻し、株元を太らせた状態で流通することもあります。

丸く膨らんだ株元は年月とともに白と緑のヒビ割れた模様が入ります。
木質化した部分と葉緑素の強く残る樹皮が入り混じる様子は、本種ならではのユニークな特徴の一つです。

幹からは細長い枝を伸ばし、楕円形から心形の大きな葉を展開します。
葉は明るい緑色をしていますが、新芽はツヤのある濃い赤色に染まり、ひと時ですが美しい色合いも楽しめます。

成長は比較的早く、水と肥料をたくさん与えると、ぐんぐんと成長します。
ですが普通に育てると観葉植物として流通しているパキラのような面白味のない姿となってしまうため、あまり一気に成長させず、選定を繰り返しながら可能な限り丸く太く作りこむのがおすすめです。

ちなみに属名の 'Pseudobombax' は 'Pseudo'(偽の) + 'bommax'(綿) という意味のギリシャ語の複合語です。
なぜ、'bombax'(綿)という名がついているかいうと、キワタ(パンヤ)科の植物は果実の繊維が“綿(ワタ)”なのでこのような名称となりました。
そして'Pseudo'(偽の)の由来は、本当の“綿(ワタ)”はアオイ科に属するため、綿(アオイ科)のようですが、アオイ科ではない、ということで“偽の”ということになったらしいのです。
また、さらにややこしいことに現在、Bombacaceae(キワタ科) はMalvaceae(アオイ科)に統合されたとのこと、、、

本種は性質も丈夫で、育て方によって成長の仕方も色々変わるため、万人にお勧めできる優良種です。


【科・属】

Bombacaceae Pseudobombax
キワタ(パンヤ)科プセウドボンバックス属

【原産地】

メキシコ南部、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス

【置き場所】

一年を通して直射日光のよくあたる場所で管理します。
プセウドボンバックス・エリプティクムは日光が不足すると幹や枝が徒長しやすくなります。
日光不足の状態で長時間栽培すると根腐れを起こしたり、株の内部から腐敗しやすくなります。

また、風通しの悪い場所ではカイガラムシが発生しやすくなります。
硬く締まった株に育てるためにも日当たりや風通しには特に注意しましょう。
葉が展開し始めた春以降は、梅雨時を除いて屋外で雨ざらしにしたほうが調子よく育ちます。

【水やり】

成長期の夏は土が乾いたらたっぷりと水やりします。
成長期は水を比較的好むため、水はけの良い用土、通気の良い鉢を利用している場合は頻繁に水やりしても問題ありません。
ただしあまり水やりの頻度が多いと枝が伸びやすいため、丸く育てたい場合は、ある程度水やりを制御してください。

秋に入り涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春までは断水気味に管理します。
休眠中もごく少量の水やりをすると細根が完全に枯れず、翌春以降の立ち上がりがよくなる場合もあります。

休眠期に水やりする際は月に数回程度、気温が高く、天気の良い午前中にごく少量のみ水やりし、気温の下がる夜間までにはある程度乾いているぐらいにしてください。
また霧吹きで株や用土を軽く湿らす程度でも構いません。

春になると葉や花芽が徐々に展開し始めますが、いきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきます。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

プセウドボンバックス・エリプティクムはある程度の寒さに耐えることができますが、冬季は最低気温5度以上の暖かいところで管理します。
葉を落とした後の休眠期も、硬い表皮の下の葉緑素で光合成を行って寒さに対する体力を静かにつけています。
休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。