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Fouquieria purpusii

フォークイエリア・プルプシー

Fouquieria purpusii フォークイエリア・プルプシー

希少な北米の美種塊根植物、フォークイエリア・プルプシー

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少な北米の美種塊根植物、“フォークイエリア・プルプシー”です。


メキシコ中部から南部にかけて分布しており、オアハカ州が主な原産地です。
強烈な太陽が照りつける石質砂質岩の山の斜面に生えており、現地でも非常に数が少なくなっているため厳重に保護されています。

種小名の 'purpusii' は、20世紀前半に様々な植物をヨーロッパに紹介した植物コレクター、ジョセフ・アントン・パーパス氏(Joseph Anton Purpus)の名をとって命名されました。

株元の円柱状の塊茎から、長い枝を伸ばす非常に美しい塊茎植物です。
多肉植物として出回っている株は小さなものが多いのですが、自生地の樹齢数百年にもなる株は高さ4m、株径30cmにも達するようです。

塊茎から伸びた緑色の長い枝には鋭く細いトゲが無数に生えています。
成長期になるとそのトゲの間から細い線形の葉を旺盛に生やし、乾燥地帯の植物とは思えないほどこんもりとした姿になります。

フォークイエリア・プルプシーの最大の魅力は希少性だけではなく、幹の模様にもあります。
ぽっこり膨らんだ株元から枝にいたるまで、エンジ色をした細長い楕円形の模様が入り、なんとも言えない不思議な印象を受けます。

夏型なので寒い季節になると葉を落とすため、成長期は茂った葉で隠れてしまっていた模様がよく見えるように。
休眠期も観賞価値の高い植物はなかなかないのではないでしょうか?

また大きく成長しないと花は咲かないのですが、クリーム色で美しい花を咲かせます。

そんな魅力的なフォークイエリア・プルプシーですが、成長は極めて遅く、数年育てても実感できるほどの成長はなかなか分からないぐらいです。

また現在ではワシントン条約の附属書?該当種とされたため、今後輸入が一切できない希少な種です。
昔に輸入された株が稀に出回る程度なので、運よく手に入れた人は大事に育てて下さい。


【科・属】

Fouquieriaceae Fouquieria
フォークエリア科フォークエリア属

【原産地】

メキシコ - オアハカ州

【置き場所】

一年を通して直射日光のあたる場所で管理します。
フォークイエリア・プルプシーは太陽を遮るものがない乾燥地帯に自生しています。
日光が不足すると枝が徒長し軟弱な株になってしまいます。なるべく長時間太陽があたる場所を確保しましょう。

また、風通しが悪い場所で管理すると害虫や病気が発生しやすくなります。
春以降は日当たり、風通しの良い屋外で管理すると調子よく育ちます。
ただし、その際は雨に直接当たらない場所で管理しましょう。

【水やり】

成長期の春以降は土が完全に乾いてから水やりします。
乾燥地帯に自生しているフォークイエリア・プルプシーはあまり水が多すぎると徒長したり腐りやすくなります。
水やりは一般的な多肉植物よりも少し少なめにしたほうが良いようです。

秋になり、涼しくなり始めたころから葉が紅葉し落ち始めます。
その頃から徐々に水やりを減らし、葉が落ちてから春までは完全に断水します。
春になり暖かくなってくると葉が出始めるので、その頃から少しづつ水やりを開始します。

冬型とはいえ、真冬は成長が止まるので水やりは控えめにしましょう。
観峰玉は極力水を控えると、体内に水を溜め込もうとして壷型になりやすくなるそうです。
大きくなるまで時間はかかりますが、きれいな壷型を作り込みたい方は参考にしてください。

【肥料】

成長期に数回、ごく薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

フォークエリア・プルプシーはある程度の寒さに耐えることができる丈夫な種です。
よく根が張って充実した株であれば、日中に日光に当て、北風や吹きっさらしを避けた場所で管理した場合、最低気温0度程度までなら耐えることが可能です。
ただし日光が不足すると耐寒性も弱くなるので、寒い場所で冬越しする場合は可能なかぎり長時間日光に当てるようにしましょう。
小さな株や、根があまり張っておらず活着していない株は暖かい場所で管理した方が安全に冬越しできます。