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Dioscorea elephantipes

亀甲竜

Dioscorea elephantipes 亀甲竜

ようやくデコボコが増えてきました

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型コーデックスの大人気種、“ディオスコレア・エレファンティペス”こと“亀甲竜”です。


南アフリカ - 西ケープ州クランウィリアム(Clanwilliam)から東ケープ州のウィローモア(Willowmore)にかけてのアフリカ大陸の南端部一帯が原産です。
半砂漠のような気候の風化した岩や石の多い丘陵の斜面や、乾燥した疎林のブッシュの下などに自生しています。

属名の 'Dioscorides' は、古代ギリシャの植物・薬物学者であるペダニウス・ディオスコリデス(Pedanius Dioscorides)の名をとって命名されました。
種小名の 'elephantipes' は、ラテン語で“象の脚”という意味があり、'elephantotis'(象)+ '-pes'(脚)の合成語です。

日本では、“亀甲竜”というディオスコレア・エレファンティペスの特徴をうまく表現した和名で古くから親しまれています。

和名のとおり、まるで亀の甲羅のような不思議な姿をした塊根植物です。
その強烈な見た目からか、老若男女を問わず非常に人気があります。

自生地では塊根は半分地面に埋まっていますが、直径・高さともに1mほどの大きな岩のような大きさにまで成長します。

小さな株のうちは塊根はツルっとしていますが、成長するに従って徐々にヒビ割れ始めます。
また表皮が少しづつコルクのような質感になり、最終的にヒビ割れ部分が隆起して陸ガメの甲羅の突起のような形状になります。

夏の終わりごろになると、塊根の頂点付近から太いツルを伸ばし始めます。
ツルは色々なものに絡まりながら猛烈な勢いで伸び始めますので、行燈仕立てで育てられることもよくあります。

ツルから生える葉はハート型をしていて、光沢のある鮮やかな緑色をしています。

ディオスコレア・エレファンティペスは種からしか増やすことができず、しかも雌雄異株ですので、なかなか増やすのは難しい植物です。
しかも雄株、雌株の開花時期がなかなか揃わず交配は苦労するとか。

よく似た仲間にメキシコに自生する、'Dioscorea macrostachya'(ディオスコレア・マクロスタチア:メキシコ亀甲竜)という種がいます。
こちらは冬型の亀甲竜とは対照的に、寒さに弱い夏型の塊根種です。


ちなみに現地ではディオスコレア・エレファンティペスは自生地一帯に暮らすアフリカ最古の人種とも言われるホッテントット族(コイサン族)の食料とされることもあるようで、英名で 'Hottentot's Bread'(ホッテントットのパン)と呼ばれることもあります。
これは、厚い表皮の下の澱粉質を取り出し、パンのように焼いて食べられていることから、そのように呼ばれているようです。
奇怪な姿をしていますが、ヤマノイモ科ですので案外美味しいのかもしれません。
ただしサポニンという毒素が含まれているので、水に晒すなどの下処理は必要なようです。
いずれにせよ、日本では高価な亀甲竜を食べるなんてもってのほかですが。。。


【科・属】

Dioscoreaceae Dioscorea
ヤマノイモ科ディオスコレア属

【原産地】

南アフリカ南端部一帯

【置き場所】

成長期である秋から春にかけては、日光のよくあたる明るい場所で管理します。
ただし、ディオスコレア・エレファンティペスの塊根は自生地では地中に半分埋まっているため、強い日差しに当てすぎると風化することもあります。
なるべくなら塊根は日光に当てず、よく伸びたツルや葉で覆うようにしましょう。

涼しい季節に成長する冬型種ですが、冷たい風が常に当たる場所などでは葉が枯れ込んだり落ちる場合がありますので注意しましょう。

休眠期である夏は塊根を直射日光に当てず、風通しの良い場所で管理します。

【水やり】

ディオスコレア・エレファンティペスはその他の冬型塊根種よりも早く目覚めます。
晩夏になるとツルを伸ばし始めますので、徐々に水やりを開始します。
気温が高い時間にたくさん水やりすると塊根が腐ることもあるので、涼しい夕方以降に水やりしましょう。

成長期である秋から初春にかけては、土が乾いてからたっぷりと水やりします。

春から初夏にかけて葉が落ち始めたころから徐々に水を控え、休眠中はは完全に断水します。

【肥料】

成長期の初秋や春に数度、微量元素が不足しない程度に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質や、マグァンプKなどの緩効性肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

亀甲竜は涼しい季節に成長する植物のため、寒さには強いほうです。
休眠期である夏の蒸し暑さに気をつけ、暑い季節は涼しい場所で管理しましょう。