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Cyphostemma montagnacii

キフォステンマ・モンタグナッキー

Cyphostemma montagnacii キフォステンマ・モンタグナッキー

大型のブドウ科希少コーデックスプランツ、キフォステンマ・モンタグナッキー

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型のブドウ科希少コーデックスプランツ、“キフォステンマ・モンタグナッキー”です。


マダガスカル - トゥリアラ州サン=トーギュスタン(Saint Augustin)からベザ・ マハファリ特別保護区(Beza Mahafaly Reserve)にかけてが原産です。
この地域に点在する石灰岩で形成されたテーブルマウンテン周辺の好乾性の疎林や、オニラヒ川(Onilahy River)沿いの渓谷の藪などに自生しています。

種小名の 'montagnacii' は、フランス人植物学者であるリチャード・モンタグナック博士(Dr. Richard Montagnac)の名前をとって命名されました。

大きな塊茎を形成する、とても珍しいブドウ科の大型コーデックスプランツです。
塊茎は最大で1m近い直径にまで成長します。

塊茎はほとんどが地中に埋まっていますが、成熟してくると一部が地表に露出してきます。
株が若いうちは塊茎は円筒形から円柱形をしていますが、成熟するにつれ横に広がり円盤状になっていきます。

塊茎の表面は粗く厚い表皮で覆われており、ボツボツとした突起の跡のような模様が表皮の全面に入ります。
個人的にはこの模様がキフォステンマ・モンタグナッキーの大きな特徴のように感じます。

塊茎の頂点からは細長いツルを伸ばし、ブドウ科の植物らしい掌状の複葉を展開します。
葉は深く切れ込んで、複葉は3枚に分かれています。
うっすら青みがかった緑色の葉はゴツイ塊茎と比べるととても爽やかな印象です。

株が成熟してくると、ツルのところどころから集散花序の黄色く小さな花を咲かせ、結実すると長方形の果実をつけます。
果実は緑色がかった黄色をしていますが、熟すにつれて黒紫色のブドウっぽい色に変化します。

なお自生地では環境破壊によって非常に数を減らしており、野生環境下の成熟個体の数はとても少なくなっているようです。
近年では CITES APPENDIX 2 に指定され、保護されています。

同じマダガスカルに産する近似種の 'Cyphostemma elephanlopus'(キフォステンマ・エレファントプス)とは非常に親和性の高い近似種とされています。
小さな株のうちは塊茎やツル、葉の特徴まで似通っているため見分けるのは困難ですが、花の特徴(モンタグナッキーの花は無毛、エレファントプスは有毛)や、果実の形状(モンタグナッキーは長方形、エレファントプスは球形)で区別することが可能です。
ですが開花や結実までは非常に長い年月がかかるため、我々のような素人園芸家には塊茎の表皮の質感や塊茎の形状などから見分けるしかありません。


【科・属】

Vitaceae Cyphostemma
ブドウ科キフォステンマ属

【原産地】

マダガスカル - トゥリアラ州

【置き場所】

年間を通して日光のよくあたる場所で管理します。
キフォステンマ・モンタグナッキーは日光を好み、日光が不足するとツルが徒長したり、害虫の発生、塊根の腐敗を誘発します。
ツルから生える葉の間隔の詰まった元気の良い株に育てるには十分な日光を確保しましょう。

キフォステンマ・モンタグナッキーの塊茎は塊茎は本来は地中に埋まっています。
十分に活着した調子の良い株は塊茎を日光に晒しても問題ありませんが、活着前の株や調子の悪い株、小さな株の塊茎を長時間日光に当てると調子を崩す場合があります。
そのような株はなるべくツルや葉だけが日光によく当たるように工夫してください。

【水やり】

成長期である春から初秋にかけては用土が乾燥しきる前にたっぷり水やりします。
ツルを旺盛に伸ばしている場合は比較的水を好みますが、十分な日当たりと通風は確保しましょう。

通気性の悪い鉢や水はけの悪い用土、用土の量が多い場合に過度に水やりすると塊茎の腐敗を招きます。
栽培環境に応じて、株の状態や用土の乾燥具合を確認しながら水やりしてください。

秋に入り、涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、ツルや葉が枯れ始めた頃から春までは断水気味に管理します。

ただし害虫防止や細根の枯死防止といった観点からも、休眠期も月に数回は天気の良い暖かい日に軽く土を湿らす程度に水やりすると、調子良く越冬できる場合があります。
ただし少しでも低温の日、悪天が続く日、休眠時の極端な気温変化がある場合に水やりすると、塊茎の腐敗を誘発します。
休眠期に水やりする際は、温度・湿度・気温変化に最大限に気を使った上で行ってください。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、緩効性の化成肥料を少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

キフォステンマ・モンタグナッキーは非常に寒さに弱いため、冬は暖かい場所で管理します。
よく活着した、ある程度の大きさに育った株は一時的な寒さに耐えることができますが、可能な限り寒さには当てないようにしましょう。
休眠中も塊茎や表土・鉢を日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。