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Commiphora sp. 'Eyl'

コンミフォラ sp. 'Eyl'

Commiphora sp. 'Eyl' コンミフォラ sp. 'Eyl'

謎に包まれた魅惑の灌木コーデックス、コンミフォラ sp. 'Eyl' です

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体不明の謎の灌木コーデックスプランツ、“コンミフォラ sp. Eyl”です。


ソマリア北部 - ヌガール州 (Nugaal) のエイル(Eyl)近郊に自生しているとされています。

長年の間、コーデックス愛好家の間でその存在は知られていますが、未だ正確な情報がないミルラノキ属の植物です。
多くのコンミフォラ属と同様に灌木状に育つと思われますが、成熟した株がどの程度の大きさになるのかは不明です。

特徴はなんといっても幹や枝のボコボコとした隆起です。
まるで玉を繋げたかのように丸い瘤状の隆起が連なり、他種ではなかなか見ることができない異様な雰囲気を醸し出しています。

自生地とされているエイル(Eyl)は年間の降水量が100-250mm程度しかなく、しかもまとまった雨の期間が2か月のみという極度の乾燥地帯です。
この瘤は可能な限り水分を貯水する為このような形状に進化したのでは、と推測してしまいます。

茶褐色から灰色をした表皮は硬くしっかりとした質感で、鈍い光沢があります。
枝は横に向かって水平に伸びる傾向があり、ところどころから細い枝を伸ばします。

枝の先端付近からは、楕円形から披針形をした非常に小さな葉を繁らせます。

一年でも葉をつけている期間は短く、温室で高い気温を保っても2-3カ月程度で落葉が始まります。
これも葉の寿命が自生地の雨季の期間に合わせているのかもしれませんね。

なお、本種は1987年に出版された塊根植物愛好家の聖典ともいえるゴードン・ダグラス・ローリー氏の名著、'Caudiciform and Pachycaul Succulents' にもその存在は記されています。
30年近く年月の経った今(2016年時点)でも、未だ正確な種の同定や記載がされていないのは、なんとも違和感があります。

似た見た目をした種が多いコンミフォラ属の中でも本種は非常に魅力的な種ですので、是非とも新たな種として記載してほしいと思います。


【科・属】

Burseraceae Commiphora
カンラン科ミルラノキ属

【原産地】

ソマリア - ヌガール州 (Nugaal) エイル(Eyl)

【置き場所】

年間を通して直射日光のあたる場所で管理します。
コンミフォラ・sp. Eyl は直射日光が不足すると枝や茎が徒長してしまい、細長い貧弱な株になってしまいます。
また、丈の詰まった株に育てるためにも風通しの良い場所で管理しましょう。

【水やり】

成長期の夏は土が乾いたらたっぷりと水やりします。
ただし、コンミフォラ・sp. Eyl はあまり水やりの頻度が多すぎると細い枝が徒長しやすくなりますので、
一般的な夏型コーデックスよりは控えめにしたほうが丈の詰まった良い株に育つようです。

秋に入り涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春までは断水気味に管理します。
休眠中も月に数回、軽く用土を湿らせると細根が完全に枯死することを防げる場合があります。
寒い時期に水やりする場合は好天の続く気温が高い日を狙って午前中にごく少量の水やりし、気温の下がる夜間までにはほぼ乾いている程度にします。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

コンミフォラ・sp. Eyl は寒さにとても弱いため、冬は暖かい場所で管理します。
葉を落とした後の休眠期も、硬い表皮の下の葉緑素で光合成を行って寒さに対する体力を静かにつけています。
また、休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。