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Commiphora kataf

コンミフォラ・カタフ

Commiphora kataf コンミフォラ・カタフ

純白の表皮をまとった没薬植物、コンミフォラ・カタフ

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白の表皮をまとった没薬植物、“コンミフォラ・カタフ”です。


アラビア半島南部 - イエメンとサウジアラビアが主な原産ですが、アラビア海を挟んだ対岸のソマリア、エリトリア、エチオピアにも分布しています。
標高400-1,500mまでの、草木もまばらな不毛な岩場や荒れ地に自生しています。

種小名の 'kataf' は、コンミフォラ・カタフの主な自生地であるイエメン北部サアダ州(Saada)カタフ(Kataf)に由来しています。

古代より神聖な行事に用いられるお香や鎮静薬の原料となる没薬がとれるカンラン科の植物です。

大きな株になると高さ5-6m、ときには8m近くの大きさに育つ樹木に近いコーデックスプランツです。
乾燥に強く、小さな株のうちは自然に盆栽のような樹形となるため、多肉植物(塊根植物)愛好家の間でも人気があります。

最大の特徴は幹の表面をおおう青みを帯びた真っ白な表皮です。
幹は非常になめらかな質感のツルっとした表皮に包まれていて、一目で本種とわかるユニークな特徴を持っています。
その表皮は自家の経過とともに剥がれ落ちていき、常に新しい表皮へと更新されていきます。

幹の先端からは茶褐色の細い枝を伸ばします。
複雑に分岐した枝は密度が高く、長年作りこまれた盆栽のような風情を醸し出します。
また、株が小さいうちは幹がボトル状に膨らみます。

枝からは3裂から5裂に分れた掌状の小さな葉を繁らせます。

なお古代エジプトの“ミイラ”の語源になったともいわれる同属の 'Commiphora myrrha'(コンミフォラ・ミルラ)と同様に、コンミフォラ・カタフも樹液からはミイラ作りの際に用いられた没薬を取ることができます。ちなみに没薬としての質はコンミフォラ・ミルラの方が高いらしく、コンミフォラ・カタフの樹液からつくられた没薬は 'false myrrh'(偽の没薬)と呼ばれることもあるそう。

極地に自生するカンラン科植物全般にいえることですが成長は極めて遅く、樹液がとれるような大きさに成長するには何百年という時間が必要です。


【科・属】

Burseraceae Commiphora
カンラン科ミルラノキ属

【原産地】

イエメン、サウジアラビア、ソマリア、エリトリア、エチオピア

【置き場所】

年間を通して直射日光のよく当たるで管理します。
コンミフォラ・カタフは日光を非常に好むため、栽培環境下でもっとも日当たりの良い場所で育てましょう。

日光が不足すると枝が徒長したり、病気や虫に弱い貧弱な株になってしまいます。
また風通しの悪い場所も嫌うため、通風にも注意しましょう。
成長期の春から秋にかけては屋外で雨ざらしにして育てると丈夫な株に育ちます。

【水やり】

成長期の夏は土が乾いたらたっぷりと水やりします。

株が小さいうちは体内に貯水できる水分が少ないため、比較的水を欲しがります。
あまり乾燥させすぎると、そのまま枯れてしまうため注意しましょう。

秋に入り涼しくなってきたら徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春までは断水気味に管理します。
休眠中も月に数回、軽く用土を湿らせると細かい根が完全に枯死することを防げる場合があります。
寒い時期に水やりする場合は好天の続く気温が高い日を狙って午前中にごく少量の水やりし、気温の下がる夜間までにはほぼ乾いている程度にします。

春になると葉が徐々に展開し始めますが、いきなり沢山水やりせず、少しづつ水やりの回数と量を増やしていきます。
梅雨が明けるまでは、土が完全に乾いて数日おいてから天気の良い日に水やりするようにします。

【肥料】

成長期の夏に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

コンミフォラ・カタフは寒さとても弱いため、冬は暖かい場所で管理します。
また、休眠中もなるべく日光にあて、日中に鉢内と植物自体の温度を上げると耐寒性も増します。