古くから知られる塊根性小型メセン、“アロイノプシス・ロスラータ”です。

南アフリカ - 東ケープ州が原産のハマミズナ科の仲間で、大きく育っても塊根は10cmにもならない小型種。

種小名の 'rosulata' は“ロゼット状の”という意味があり、その名のとおり塊根から肉厚の葉をロゼット状に展開します。

通常は地面の下に隠れている大きな塊根が特徴で、この塊根を鑑賞するために塊根を少し露出させた状態で栽培されることが多いようです。
ひし形をした肉厚の葉っぱは表面がボツボツ・ザラザラしています。まるで鮫肌です。
その葉っぱに由来してか、和名では“菱鮫”と呼ばれています。

秋になると、やや赤みを帯びたクリームイエローの菊にような花を咲かせます。
塊根から変わった形の葉っぱと、キレイな花を咲かせる姿がとてもアンバランスで不思議な感覚になります。

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【科・属】

Aizoaceae Aloinopsis
ハマミズナ科アロイノプシス属

【原産地】

南アフリカ - 北西部、ナミビア

【置き場所】

アロイノプシス・ロスラータは涼しい季節に成長する冬型種のため、夏は少し遮光をして風通しの良い場所で管理します。
成長期である秋から春までは日光のよく当たる場所で管理します。
日光が弱いと、アロイノプシス・スクーネーシーの特徴である葉が徒長してしまうことがあります。
また、花付きも悪くなるので成長期はなるべく日光が長時間当たる場所で管理しましょう。

蒸し暑さに弱いので、夏は風通しの良い涼しい場所で管理します。
通風があまり確保できない場合でも、扇風機などで風を送ると暑さによるダメージを減らすことができます。

【水やり】

成長期の秋と春は土が完全に乾いてからたっぷりと水やりします。
ただし、あまり頻繁に水やりしすぎると葉が徒長してしまいますので、注意しましょう。
寒さが厳しくなる厳冬期は水やりを控めにおこないます。

蒸し暑くなり始めた頃から徐々に水やりを控え、休眠期に入った後は涼しくなるまでは断水します。
休眠中の夏に水を与えると、塊根が腐りやすくなってしまいますので注意しましょう。

【肥料】

成長期の秋に薄めた液肥を与えます。
用土によく醗酵した有機質肥料や、マグァンプKなどの緩効性肥料をごく少量混ぜ込んでおいても良いと思います。

【適温】

アロイノプシス・ロスラータは涼しい季節に成長する植物のため、寒さには強いほうです。
雪が常に降り積もっているような厳冬地を除いて、冬は屋外でも管理できます。
夏の蒸し暑さに気をつけ、暑い季節は涼しい場所で管理しましょう。

    

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